Azure App Serviceを使用してDockerコンテナ(Linux)を作成する


概要

本書ではAzure App Serviceを使用してLinuxのDockerコンテナを作成します。その後、作成したDockerコンテナでコマンド操作、FTPを使用します。

0. 前提条件

  • Azureのアカウントを作成していること
  • WinSCPなどのFTPによるファイル受け渡しソフトをインストールしていること

1. Linuxコンテナの作成

  1. Azureポータルにログインし、左側メニューから「App Service」をクリックする。

  2. 左上メニューから「作成」をクリックする。

  3. 「基本」メニューより下記の項目を入力し「次:Docker」をクリックする。

    • サブスクリプション
    • リソースグループ
    • 名前
    • 公開 : Dockerコンテナ
    • オペレーティングシステム : Linux
    • 地域 : Japan East
    • Linuxプラン
    • SKUとサイズ : Free F1
  4. 「Docker」メニューより下記の項目を選択し「次:監視」をクリックする。

    • オプション : 単一コンテナー
    • イメージソース : クリックスタート
    • クイックスタートオプション : NGINX
  5. 「監視」メニューにて問題がなければ「次:タグ」をクリックする。

  6. 「タグ」メニューにて問題がなければ「次:確認および作成」をクリックする。

  7. 設定した項目を確認し「作成」をクリックする。

  8. デプロイが進行しているので待機する。

  9. デプロイが完了した画面が表示されたことを確認する。その後、「リソースに移動」をクリックする。

  10. リソースが表示されたことを確認する。

2. コマンド操作を実施する

  1. リソース画面の左側メニューから「高度なツール」をクリックする。

  2. 「移動」をクリックする。

  3. 上側メニューから「Bash」をクリックする。

  4. ターミナル画面が表示されたことを確認する。

  5. ターミナル画面にて基本的なコマンドを実行する。

    > hostname
    > date
    > uname -a
    > cat /etc/os-release
    > free
    など
    

3. FTPを実施する

  1. リソース画面の左側メニューから「デプロイ資格情報」をクリックする。

  2. 下記の項目を入力し「保存」をクリックする。

    • FTP/デプロイユーザー名
    • パスワード
    • パスワードの確認
  3. FTPデプロイユーザー名、FTPSホスト名をコピーする。

  4. WinSCPを起動する。

  5. 下記の項目を入力し「ログイン」をクリックする。

    • 転送プロトコル : FTP
    • 暗号化 : 暗黙のTLS/SSL暗号化
    • ホスト名
    • ポート番号 : 990
    • ユーザー名
    • パスワード                                              
  6. 作成したコンテナのディレクトリが表示されたことを確認する。

  7. 作成したファイルをコンテナに転送できたことを確認する。

最後に

Azure App Serviceを利用することですぐにLinuxのDockerコンテナを作成することができます。またApp Serviceで作成したDockerコンテナを使用することで、制限はありますがWebサイトなどを作成することができます。