VeraCryptでWindows内に暗号化領域を作ってみた


概要

VeraCryptという暗号化用のオープンソースソフトウェアがあります。(ご存知の方もいるかもしれませんが、TrueCryptの後継ソフトのようです)

今回はそれをWindowsのPCにインストールして、さらにバッチファイルでちょこっと使い勝手を良くしましたので、その情報共有です。
 

※ソフトウェアの内容については省かせていただきますが、検索したら沢山出てきますし、下の「インストール」のWEB記事でも色々と説明されています。

※実際にやってみる人は自己責任でお願いします
(特にシステムボリューム全体を暗号化して失敗すると、最悪起動しなくなることもありそうです)

インストール

以下のWEB記事を参考にしてインストールしました。VeraCryptについての説明も色々参考になります。

※(参考)インストールしたPC
   OS:Windows7 Pro 64bit
   RAM:8GB
   CPU:Intel Core i5-3340M
   SSD:1TB

使い方(ざっくり紹介)

暗号化領域(ファイル)を作り、それをボリュームとしてマウント/アンマウントして使います。
※以下の手順では、細かい操作を省略しています

暗号化領域(ファイル)を作る

  1. 「ボリュームの作成」ボタンを押し、作成する暗号化領域のファイルパスを指定する

    ※上のファイルパス(C:¥test¥testVolume.ogv)は適当に指定しています(実際には、暗号化ファイルだとわかりにくい名前にした方が良いと思います)

      

  2. 続いてパスワードを入力する

  3. 暗号化領域(ファイル)が出来る

     

※上記ではファイルを暗号化領域としていますが、パーティションやシステムボリューム全体を暗号化領域とすることもできるようです

マウント/アンマウントして使う

  1. マウントする
     ①「ファイルの選択」で暗号化領域のファイルを指定する(上記で作成したファイル)
     ② パスワードを入力する
     ③「マウント」ボタンを押下する

    ※アンマウントする場合は「マウント」ボタンが「アンマウント」に変わっているのでそれを押します

  2. Windowsのファイルシステム上にボリュームが表れて、他のボリュームと同じ様にエクスプローラーなどでファイルの操作(作成、コピペ、削除など)が出来る

※PCの電源をOFFすると自動でアンマウントされました

バッチファイル

以下にバッチファイルのサンプルを載せます。

これを実行すると、VeraCriptのパスワードの入力画面がでてきます。
そして、パスワードを正しく入力すると暗号化領域が「I:」ボリュームとしてマウントされて、
「explorer」で指定したフォルダ(I:\temp\001)をエクスプローラーで開きます。

open_volume.bat
"C:\Program Files\VeraCrypt\VeraCrypt.exe" /q /v "<暗号化領域(ファイル)のパス>" /l I
explorer "I:\temp\001"

※ 1つ目のコマンドの「/l I」というのはボリューム「I:」としてマウントする事を指しています
※ あらかじめ「\temp\001」というフォルダを暗号化領域に作っているという前提です

(参考)実際に使用したVeracryptのバージョン: 1.23 hotfix 2(64bit)
(参考)WEB記事:VeraCryptのWindows版でコマンドラインでマウント/アンマウントするには

更新履歴

  • 2019-08-06:新規作成