Buster で kodi を動かす


【前提】

  • Pi は 3B+
  • Raspbian は Buster with desktop

Buster では kodi がまともに動かないという話は Buster 発表直後から出ている問題。
https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?f=63&t=244069
https://www.raspberrypi.org/blog/buster-the-new-version-of-raspbian/

OpenGLドライバが原因らしい。
解決方法は Stretch に戻すこと。
で結論は出ているけど、何とかならないかという試みのメモ。

ライブラリをダウングレードして云々という方法もあるようだけど、初心者には敷居が高い。
GUI で操作する手軽な範囲での対応を目標とする。

【手順】

1. GLドライバの変更

以下コマンドで raspi-config 起動。

    sudo raspi-config

以下手順で「G2 GL (Fake KMS) ~」に変更。




再起動を求められた場合は再起動する。

デフォルトの設定は「G1 Legacy」で、この状態で kodi を起動すると、重くてまともに操作できない。
「G2 GL (Fake KMS) ~」に変更するだけで劇的に軽くなる。
「G3 GL (Full KMS) ~」に変更した場合は、kodi を起動して数十秒後に画面がブラックアウトしてしまう。
そんな訳で「G2 GL (Fake KMS) ~」一択。

因みに画面解像度の変更ができなくなるのは仕様?

2. kodi 画面解像度の変更

kodi がまともに動くようになったところで、以下手順で kodi の画面解像度を最小(640×480)に変更する。


手順 1. 程の大きな効果はないが、多少はマシになる。
但し、出力するモニタ(TV)にもよるだろうけど、画面の端が少し見切れるようになってしまう。

以上の設定で 4K等の高解像度の動画でなければ一応再生できるようになる。

【その他(効果が薄かった設定)】

  • GPUメモリ

    デフォルトから増やすと良いとされていたけど、今回のケースに限っては変化は感じられなかった。

  • governor動作ポリシー設定変更

    以下コマンドで現在の設定を確認。

    cat /sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/scaling_governor
    

    初期設定から変更していなければ「ondemand」。
    モードの意味は以下参照。
    http://my-web-site.iobb.net/~yuki/2017-12/raspberry-pi/cpufreq/
    「performance」に変更してみるも効果は感じられず。

  • オーバークロック

    公式にはサポートされていないので未確認。
    試してみる場合は以下参照。勿論自己責任で。
    https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/config-txt/overclocking.md

【問題点】

そもそも無理があるようで、以下の問題を確認している。

  • リモコンに反応しない場合がある
    起動時にリモコン制御のサービス開始にコケてる?

  • 終了が重い
    最悪クラッシュする。

  • 時々クラッシュする
    homeディレクトリにクラッシュログが溜まっていく・・・。

やっぱダメですかねぇ。

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