XcodeのUIテスト時にiOSシミュレータのステータスバーを変更する


iOSシミュレータのステータスバーを変更する方法

Xcode11から xcrun simctl コマンドに status_bar 機能が追加され、iOS シミュレータのステータスバーの表示を変更できるようになりました。

(参考) iOSシミュレーターのステータスバーを変更する

fastlanesnapshot でストア用のスクリーンショット撮影する際などに活躍しそうですね!

ステータスバーを変更するタイミング

以下のようにして Test 開始前の Pre-actions で設定すると良さそうです。fastlane の snapshot も UI テストを使用するため、この設定で Snapshot が出力するスクリーンショット画像にも反映されます。

  1. Edit Scheme... > Test > Pre-actions を選択
  2. Run Script を追加
  3. Provide build settings from の部分で UIテストのターゲットを選択
  4. 図のようにステータスバーの変更のスクリプトを記述

xcrun simctl boot "${TARGET_DEVICE_IDENTIFIER}"

xcrun simctl status_bar "${TARGET_DEVICE_IDENTIFIER}" override \
  --time "2010-01-28T09:41:00+09:00" \
  --dataNetwork 4g \
  --wifiMode active \
  --wifiBars 3 \
  --cellularMode active \
  --cellularBars 4 \
  --batteryState discharging \
  --batteryLevel 100

同様にして Post-actions の方には設定を元に戻すようにしておく。

xcrun simctl boot "${TARGET_DEVICE_IDENTIFIER}"

xcrun simctl status_bar "${TARGET_DEVICE_IDENTIFIER}" clear

(参考) https://github.com/fastlane/fastlane/issues/15124

fastlane の issue に機能リクエストがあがっているのでそのうち実装されるかも!?

fastlane の snapshot 機能に override_status_bar というオプションで利用できるようになっていますね。