M5Stack Grayのアバターにおしゃべりさせてみた ~Arduino IDEでAquesTalk ESP32の利用~


本記事の内容

  • M5Stack Grayのアバターにおしゃべりさせてみました!しゃべるだけでかわいい~

実施環境

  • Windows 10
  • Arduino 1.8.16
  • M5Stack Gray

手順の流れ

  1. ESP32向けの音声合成ライブラリのダウンロード
  2. Arudino IDEでのライブラリの取り込み
  3. ライブラリーの初期設定
  4. サンプルプログラム(hello_aquestalk)の実行

1. ESP32向けの音声合成ライブラリのダウンロード

評価版のライブラリーを公開してくださっているこちらのページにアクセスし、
AquesTalk ESP32ライブラリーのzipファイルをダウンロードする。

2. Arudino IDEでのライブラリの取り込み

Arduinoツールを起動し、スケッチ > ライブラリーをインクルード > .zip形式のライブラリーをインストール ...のメニューを開く。

ダウンロードしたAquesTalk ESP32のライブラリーのzipファイルを指定する。

ライブラリー追加完了のメッセージが画面の下部に表示された。

3. ライブラリーの初期設定

ライブラリーをコンパイラーに認識させるために設定ファイルを作成します。
"Arduinoのホーム"\packages\esp32\hardware\esp32\1.0.6\に"platform.txt"が存在しています。
同じディレクトリにplatform.local.txtを作成します。
ファイルの中身は以下です。

compiler.libraries.ldflags=
recipe.c.combine.pattern="{compiler.path}{compiler.c.elf.cmd}" {compiler.c.elf.flags} {compiler.c.elf.extra_flags} -Wl,--start-group {object_files} "{archive_file_path}" {compiler.c.elf.libs} {compiler.libraries.ldflags} -Wl,--end-group -Wl,-EL -o "{build.path}/{build.project_name}.elf"

※"Arduinoのホーム"について
現在(2021/09/27)のArduino IDEをデフォルトインストールすると、C:\Users{PCのユーザ}\AppData\Local\Arduino15が"Arduinoのホーム"になるようです。

4. サンプルプログラム(hello_aquestalk)の実行

メニューからファイル > スケッチ例 > カスタムライブラリーのスケッチ例 > AquesTalk ESP32 > hello_aquestalkをクリック。

以下のアイコンをクリックし実行した。

エラーなく実行できボードへの書き込みが完了したメッセージが出力され、M5Stackが喋ることができた。

ここまでで、AquesTalk ESP32を利用する環境が整った。
最後にhello_aquestalk_m5stackのサンプルコードやM5Stack_Avatarのサンプルコードを参考にして、ページ先頭の動画のようにアバターをかわいく喋らせることができました。

手順は以上。

参考文献

本記事の作成に当たり、以下の情報を参考にさせて頂きました。
- 「AquesTalk-ESP32 Ver.2.0」を使う
- ESP32 for arduino のライブラリの更新と、AquesTalk-ESP、、、 [ESP32]