Sakura VPSをクラウドIDE(AWS Cloud 9)で使う


やったこと

Sakura VPSを利用しているのですが、Teratermでログインしてviでコーディングというスタイルには限界を感じ
クラウドIDE(AWS Cloud9)経由で利用できるようにしました。

Cloud9でSakura VPSに接続している様子です (これだけ見てもわからないですね...)
ファイルブラウザ、高機能なエディタ、構文解析支援などなど、これでコーディングがはかどる!

必要なもの

以下の物はすでにあるものとして話を進めます

  • AWSのアカウント
  • Sakura VPSの契約
  • Sakura VPSにSSH接続できるツール(Teratermなど)

手順

1. 22番ポートの開放

Sakura VPSの22番ポート(SSH)を開放します

Sakura VPSのコントロールパネルにログインし、サーバ一覧から対象のサーバを選択
「パケットフィルタ」のタブを選択し、22番ポートが開放されていることを確認します

もし解放されていなければ、「パケットフィルタ設定へ」をクリックし開放ポートを追加してください

2. AWS Cloud9に新規開発環境を作りSakura VPSと接続する

2-1. AWS Cloud9を開き「Cloud9を始める」をクリックします
2-2. 「Create environment」をクリックします
2-3. Step 1 Name environment では NameとDescriptionを適当に設定して、Next stepを押します
2-4. Step 2 Configure settings では、"Create and run in remote server (SSH connection) を選択し、Userに Sakura VPS のログインアカウント、Hostに Sakura VPS のGlobal IPアドレスを入力します。そして、"Copy key to clipboard"をクリックしSSH Keyをクリップボードにコピーしておきます。※この時点でまだ Next Step は押さないでください

2-5. Sakura VPSのコントロールパネルで「公開鍵」>>「鍵追加>」を選らびます。名前は適当に入力。公開鍵にクリップボードの内容をペーストし「追加」を押します

2-6. Cloud9の画面に戻り Next Step を押します。
2-7. SSH Key(公開鍵)の設定がうまくいっていれば、Step 3 Review画面が表示されるので、Create environmentをクリックします

3. Sakura VPSに必要なツールをインストールする

3-1. node.jsとnpmのインストール

Sakura VPSにTeratermで接続し、node.jsとnpmをインストールします

$ sudo apt-get update

$ sudo apt-get install -y nodejs npm
$ sudo npm cache clean
$ sudo npm install n -g
$ sudo -E n stable
$ sudo ln -sf /usr/local/bin/node /usr/bin/node
$ sudo apt-get purge -y nodejs npm
$ sudo apt -y autoremove
$ sudo npm install require

もしかすると、node.jsとnpmをインストールしないと、手順2-6か2-7でエラーが出るかもしれません。
その時は、3-1を実行してからもう一度やってみてください。

3-2. c9-install.shの実行

手順2-7でCreate environmentをクリックすると、以下のダイアログが表示されます。
See C9-installをクリックして、c9-install.shを取得してください。

c9-install.shをscpなどを利用して Sakura VPS 上にコピーします。

Sakura VPSで c9-install.sh を実行します
※chownはroot:rootのままだと色々Permissionのエラーが出るために、その対応

$ chmod 777 c9-install.sh
$ sudo ./c9-install.sh
$ find .c9 -exec sudo chown ユーザ名:グループ {} \;

4. AWS Cloud9 installerをうまく抜ける

手順3で Sakura VPS に必要なツールはインストールしたので、
Cloud9からインストールする必要はありません。
うまいタイミングで、インストーラーをキャンセルします。




この画面で Cancel を押す!

タイミングが遅すぎると、インストール失敗の画面になります
Previousをクリックしてもう一度 Cancel を狙ってください

うまく cancel できれば、この画面にたどり着きます。
Finish を押すと、Cloud9が起動し、Sakura VPSとの接続が確立されます。

これで設定は完了。
AWS Cloud9での快適なコーディングをお楽しみください!

参考にさせていただいた記事

既存EC2インスタンスにAWS Cloud9を構築する
https://qiita.com/yube/items/57c3454c9e9517c7edf5