【作業メモ】インフラエンジニアでもなんでもない管理部の人間がNuroBizアクセスを契約してYAMAHAのルーターでハマった話


概要

社内のネット環境が遅い⇒管理部なんとかしてぇ⇒いっちょやったるで!⇒ハマった(涙)

これまでの社内のネット環境は「NTTのフレッツ光 ネクストファミリーハイスピードタイプ」という契約だったのですが、社員数の増加に伴い、スピードが遅かったりWeb会議が不安定だったりと、流石に社員数20名で利用するにはやや貧弱と思われるようになってきました。

ちなみに、ルーターはRTX1210でWi-FiのAPはWLX302という機種をレンタルしており、スペックは十二分のようでした。

乗り換え先の検討

たまたま提案を受けた、Nuroが工事費(50,000円)無料キャンペーン中とのこと。

月額費用は2万円弱と家庭用ではない分、それなりコストがかかるもののここは費用のかけどころでしょうか。

プランは法人向けのNuroBizアクセス スタンダードが良さそうだったので、営業担当にお越しいただいて申し込んでみることにしました。

法人向け次世代ICTソリューション NURO Biz

最大下り2Gbpsとのことなのですが、よくよく聞くと、1Gbps x 2とのことなので、そこは意味合いがちょっと違うのですが、それでも今よりは十分高速だろうし、業務用とguest用に2つ用意するなど使い手がありそうだったので、50人くらいまで使える?とのことでしたので即決しました。

タイムライン

  • 2018/3/22 申し込み
  • 2018/4/4 ONU設置のためのビル内(EPS室など)事前調査
  • 2018/4/24 開通工事

また、ルーターやWi-Fiも今使っているものがそのまま使えるということで何もせず工事が終わるのを待っていました。

あれ、つながらない

工事が無事に終わったので、ウキウキしながらOCNにつながっていたルーター(RTX1210)とWi-Fiを新しいONUに何も考えずにつないだら、冷静に考えたらつながるはずがないのに、当然つながらなかった(これが素人クオリティ)

そういえば申し込んだときに「ルーターの設定費用が20,000円かかりますがどうしますか?」と聞かれて、まあ、そんなに難しいものでもないだろう経費をケチって甘く考えて断ったのを思い出した。

しかし、よくわかっていないのにRTX1210の設定をいじくってネットが使えなくなってしまうと業務が停止してしまい洒落にならないので、それとは別に実験用のルーターを用意してテストすることにしました。

アレっ、RTX1210、値段高いな!だったらRTX1200で良いかな

おんなじルーターを購入しようとヤフオクを見ていたら、軒並み6万円以上する・・・。

これはちょっと試すには高すぎるので、どうしようかと思っていたら、RTX1200なら1万円弱で買えそう。旧型なので迷うところだが、ちょうどguest用ネットワークを立てるのに使えそうだし、設定のテストにも使えそうなのでポチってみた。

そして設定をするには、シリアル接続が必要とのことで、今どきシリアルポートはもちろん、仕事用のMyPC(Surface Laptop)には、LANポートすらついていないので、USBから変換できるものをAmazonから調達(なんだか手間がいろいろかかる・・・)

RTXルータのファームウェアアップデート - Qiita
⇒接続ケーブルの参考にした記事

ターミナルソフトで接続し設定してみたが

設定をルーターに書き込むにはターミナルソフトで接続していじる必要があるのはなんとなく知っていたものの、すっかりコマンドラインなんて扱わないので、今どきはどんなのがあるか調べてみると

Windowsで使えるターミナルとシェルのまとめ - Qiita
たくさんありすぎてよくわからない・・・

Windowsターミナルソフト + Rlogin が最高すぎる!! - Qiita
Teratermとputtyは使ったことがあったので、せっかくだから、使ったことがないRloginを選ぶぜ!と思ったが設定方法がよくわからず、結局、昔ながらのTeratermを選ぶことに

NUROアクセス ルータ設定例
このマニュアルを見ながら、Teratermを接続し、構成例1のコマンドを打ち込んでいく

ip route default gateway 118.1.1.1(契約情報によって変わる)
ip lan1 address 192.168.1.254/24
ip lan2 address 118.1.1.2/27(契約情報によって変わる)
ip lan2 nat descriptor 1
nat descriptor type 1 masquerade
nat descriptor address outer 1 primary
nat descriptor address inner 1 auto
nat descriptor masquerade incoming 1 reject
telnetd service on
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.1.1-192.168.1.253/24
dns service recursive
dns server 118.238.201.33 118.238.201.49(契約情報によって変わる)
dns private address spoof on

おわったら、保存

save

これでつながるかなあ、と思ったのですが、つながらず、ONUのLAN1が固定IPアドレスで、LAN2がDHCPなので、そこを差し替えたりしてもだめ。

ルーターにつないだPCからpingコマンドで調べるもルーターのIPアドレスまではいくのですが、その先のゲートウェイがタイムアウト。

C:\Users\xbee>ping (ルーターのアドレス)

(ルーターのアドレス) に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
(ルーターのアドレス) からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255
(ルーターのアドレス) からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255
(ルーターのアドレス) からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255
(ルーターのアドレス) からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255

(ルーターのアドレス)  の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

C:\Users\xbee>

C:\Users\xbee>ping (ゲートウェイアドレス)

(ゲートウェイアドレス) に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。

(ゲートウェイアドレス) の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 3、受信 = 0、損失 = 3 (100% の損失)、

C:\Users\xbee>

サポートセンターにすがりつくも解決せず

手詰まったので、オフィスで一人、泣く泣くサポートセンター(フリーダイヤル24時間対応)にお電話したところ、「ONUまではちゃんとリンクアップしている。ルーターの設定については詳しいことはお答えできません」とのこと・・・。

RTX1200とか、NuroBizとかでググってもあんまりコレといった記事が出てこない・・・。

解決編

基本的な部分は間違っていないようなので、改めてルーターの設定を確認すると

show config

よくよく見比べてみると、LAN2(ルーターのInternet側のポート)の設定がマニュアルでは/27となっているのに対して、接続通知書の方では/26となってる!

これ、関係あるのかな・・・ダメ元で/27を/26に書き換えてみよう・・・・。つ、つながった!

ONUのDHCP設定(LAN2ポート)の方も設定してみる

FAQ for YAMAHA RT Series / ADSL Internet

ip lan2 address dhcp  
ip route default gateway dhcp lan2

こっちはあっさりできました(むしろこっちからやっていたら、良かったかも)

でも、いろいろ勉強になったので結果オーライです。

アクセスポイントが2つになったので、DHCPの方は、Guest用のWi-Fiとしました。

速度比較テスト

BNR スピードテスト 回線速度/通信速度 測定

導入前

推定転送速度: 586.93Kbps (72.86KB/sec)

導入後

推定転送速度: 64.59Mbps (8.07MB/sec)

導入前が遅すぎという気もしますが、場合によっては100倍くらいに改善されたようです!

そもそもこの方法でよかったのかどうかわからず、、、もっと、こういう風にしたらいいよ、というのがありましたらコメントおねがいします!