Mac バンドルの nano エディタを最新版にしてみた


GCPのトレーニング教材とかをやっていると、エディタは当たり前のように nano を使っている。

そこで、zsh標準のエディタを nano にしてみようと思ったのだが、どうやらバンドル版はずいぶん古い(2.0.6)ようなので、まずは最新版にしてみる。

(参考1)
https://apple.stackexchange.com/questions/366966/how-do-you-update-the-default-version-of-nano-on-macos-x-without-using-the-homeb

Mac バンドル版nanoをバージョンアップする

アップデート前

% nano --version
 GNU nano version 2.0.6 (compiled 02:30:17, Nov  9 2019)

アップデート手順

## まず ncurses で日本語化対応
% wget http://ftp.gnu.org/gnu/ncurses/ncurses-6.1.tar.gz
% tar -xzvf ncurses-6.1.tar.gz
% cd ncurses-6.1
% ./configure --with-shared --enable-widec
% make
% make install

## nano のアップデート
% curl -O https://www.nano-editor.org/dist/v4/nano-4.7.tar.gz
% tar xvzf nano-4.7.tar.gz
% cd nano-4.7
% ./configure --enable-utf8
% make
% make install

単純にアップデートすると日本語が使えなかったので、下記の手順を参考にした。

(参考2)
[Mac] nanoのアップデートと日本語への対応 | WatchContents

アップデート後

% nano --version
 GNU nano, version 4.7
 (C) 1999-2011, 2013-2019 Free Software Foundation, Inc.
 (C) 2014-2019 the contributors to nano
 Email: [email protected]    Web: https://nano-editor.org/
 Compiled options: --disable-libmagic --disable-nls --enable-utf8

最新版かつ日本語が使える状態になりました。

nano 設定

nano を自分好みに育ててみます。

結果、何の変哲もない設定ファイルですが、一応貼っておく。
https://github.com/shionit/dotfiles/blob/master/.nanorc

標準のエディタを設定

~/.zshrc に以下を追記する。

export EDITOR='nano';

※筆者注:後で色々あって結局 vim に戻しました

nano情報

ここらへんを読んで nano の標準的な使い方を知っておこう。

あとがき

GCPのトレーニング教材とかをやっていると、エディタは当たり前のように nano を使っている。

冒頭にこう書いたが、よくよく考えたらGoogleさんが vim vs emacs 戦争に巻き込まれないように Linux 標準エディタを使う手順にしただけかもしれない、と思えてきた。

nano エディタの優位性?

nanoは、「モードの切替概念などがあり取っ付きが悪いvim」を避けるための直感的に使える簡易エディタ(Windowsで言うところの”メモ帳”)のポジションなんだという理解です。なので、既に vim をある程度使える人が、nanoを使う意義があるだろうか?を考えると、見つかりませんでした(笑

※私の理解が浅いだけかもしれないので、nano萌えな読者がいたら擁護コメントをお願いします。