CentOS6基本セットアップ


検証環境

  • CentOS6.9 64bit

OSインストール

インストールウィザードの開始

OSイメージを以下よりダウンロードし、マシンにセットして起動する。
https://www.centos.org/download/

「CentOS 6.9」を選択してEnterキーを押す。

インストールメディアのチェックをするかどうか聞かれるので、「Skip」を選んでEnterキーを押す。

インストール画面が起動するので、次に進む。

言語選択

言語選択では「japanese(日本語)」を選択して次に進む。

キーボードタイプ選択では「日本語」を選択して次に進む。

ストレージタイプは「基本ストレージデバイス」を選択して次に進む。

ホスト名とネットワークの設定

任意のホスト名を入力し、ネットワーク設定に進む。

ネットワーク設定を行うインタフェースを選択して「編集」を押す。

「自動接続する」にチェックを入れる。

IPv4タブを選択し、アドレス情報を入力する。DHCPの場合は特に変える必要はない。設定後「適用」で確定して次に進む。

タイムゾーンの設定

タイムゾーン設定では、「アジア/東京」を選択し、「システムクロックでUTCを使用」のチェックを外して次に進む。

rootパスワードの設定

任意のrootパスワードを入力して次に進む。

パーティションレイアウトの設定

「カスタムレイアウトを作成する」を選択し、次に進む。

認識しているストレージが見えるので、それを選択して「作成」を押す。

ここでは、以下のようなパーティションを作成していく。パーティションによって選択するストレージ設定が異なるため適宜変更すること。

  • 起動パーティション
  • UEFI起動パーティション
  • スワップパーティション(LVM内の論理パーティション)
  • ルートパーティション(LVM内の論理パーティション)

起動パーティション(/boot)の作成

UEFI起動パーティション(/boot/efi)の作成

LVMボリュームの作成

LVMボリューム内への論理パーティション作成

スワップパーティションの作成

なお、スワップパーティションのサイズは搭載物理メモリ量によって推奨値が異なる。
以下の計算式を用いて計算すること。

搭載メモリが2GB以下の場合:
  搭載メモリ量(GB) * 2 = スワップパーティションサイズ(GB)
搭載メモリが2GB~8GBの場合:
  搭載メモリ量(GB) = スワップパーティションサイズ(GB)
搭載メモリが8GB以上の場合:
  最低4GB以上 = スワップパーティションサイズ(GB)

ルートパーティションの作成

全てのパーティション設定が終わり、問題が無いことを確認して次に進む。

パーティション設定を本当に適用して良いか聞かれるので、「変更をディスクに書き込む」で確定させる。

ブートローダー設定ではそのまま次に進む。

インストールタイプの選択

インストールタイプを聞かれるので、「Minimal」を選択して次に進む。

インストールが開始されるので、完了まで待機する。インストールが完了すると再起動を求められるので再起動する。

OSインストール後の設定

OSインストール後はSSHでアクセスできるようになっている。
好きなSSHターミナルを用いて以後の設定を行う。

システムのアップデート

システムを最新にする。導入予定のソフトウェアの依存関係には注意しておくこと。

# yum clean all
# yum update
# reboot

カーネル及びOSバージョンを上げたくない場合

普通にyum updateするとOSバージョンまで上がることがある。
開発環境などでバージョンを上げたくない場合などには、次の設定を行ってカーネル及びOSの更新を除外できる。

# cp /etc/yum.conf /etc/yum.conf.original
# vi /etc/yum.conf
yum.conf
# 最下行に追記
exclude=kernel* centos*

KDUMPの無効化

# chkconfig kdump off
# reboot

SELinuxの無効化

# cp /etc/selinux/config /etc/selinux/config.original
# vi /etc/selinux/config
# reboot
/etc/selinux/config
SELINUX=enforcing
# 上記部分を以下のように変更
SELINUX=disabled

IPv6の無効化

IPv6が必要なければ無効にしておく。

# vi /etc/sysctl.conf
# sysctl -p /etc/sysctl.conf
/etc/sysctl.conf
# 以下を追記
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1

ファイアウォールの停止

ファイアウォールが必要なければ無効にする。

# chkconfig ip6tables off
# chkconfig iptables off
# service ip6tables stop
ip6tables: チェインをポリシー ACCEPT に設定中: filter      [  OK  ]
ip6tables: ファイアウォールルールを消去中:                 [  OK  ]
ip6tables: モジュールを取り外し中:                         [  OK  ]
# service iptables stop
iptables: チェインをポリシー ACCEPT へ設定中filter         [  OK  ]
iptables: ファイアウォールルールを消去中:                  [  OK  ]
iptables: モジュールを取り外し中:                          [  OK  ]

NTPのインストール

日本国内に置くサーバーであれば、ntp.nict.jpntp.jst.mfeed.ad.jpと時刻同期するようにする。

# yum install ntp
# rpm -qa | grep ntp
ntpdate-4.2.6p5-10.el6.centos.2.x86_64
ntp-4.2.6p5-10.el6.centos.2.x86_64
# ntpdate ntp.nict.jp
29 Sep 15:15:40 ntpdate[1469]: step time server 133.243.238.163 offset 0.997213 sec
# ntpdate ntp.nict.jp
29 Sep 15:15:43 ntpdate[1470]: adjust time server 133.243.238.163 offset 0.000208 sec
# cp /etc/ntp.conf /etc/ntp.conf.original
# vi /etc/ntp.conf
# service ntpd start
# chkconfig ntpd on
/etc/ntp.conf
# コメントアウト
# server 0.centos.pool.ntp.org iburst
# server 1.centos.pool.ntp.org iburst
# server 2.centos.pool.ntp.org iburst
# server 3.centos.pool.ntp.org iburst

# 追記
server -4 ntp.nict.jp
server -4 ntp.jst.mfeed.ad.jp

番外編

追加モジュールのインストール

自分はMinimalインストール後に必要に応じてパッケージを導入するのが好きなため、以下のパッケージを別途導入する。

# yum install wget curl telnet tcpdump bind-utils openssh-clients man NetworkManager setuptool ntsysv system-config-network-tui system-config-firewall-tui screen

Hyper-V統合サービスのインストール

Hyper-V仮想マシンの場合は、統合サービスを入れておく。

# yum install hyperv-daemons

VMwareToolsのインストール

VMware仮想マシンの場合は、VMwareToolsを入れておく。

# yum install epel-release
# yum install open-vm-tools

※RHELの場合だとEPELがyumできないので、上記操作前にRPMを導入すること。

# rpm -Uvh https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm