クラウド向けの New Relic の新しい料金計算の考え方: CU(Compute Unit) とは


アドベントカレンダー15日目。今日は、技術的な話しではなく、アプリケーションパフォーマンス監視の New Relic APM とインフラ監視製品の New Relic Infrastructure の料金体系について説明します。

New Relic では、ちょっと前まで、New Relic APM の料金体系はホスト単位でした。つまり、利用台数 x 固定費といった考え方でした。

しかし、現在は、変動が激しいクラウド環境向けに、柔軟な料金体系を提供しています。これにより、性能の低い環境を使っている場合は、従来よりも低コストで利用が可能となっています。

CU (Compute Unit) とは

この料金計算に使う基礎となる単位が、CU (Compute Unit) です。

CU の使った料金体系は以下となります。:

  • APM (年契約):
    • PRO: 25 - 200 ドル/月
    • Essentials: 12.5 - 100 ドル/月
  • Infrastructure (年契約):
    • PRO: : 1.80 - 14.40 ドル/月
    • Essentials: : 0.90 - 7.20 ドル/月

※ 月契約だと、APM は3倍くらい。Infrastructure は2倍くらい高くなりそう。

ちなみに、オンプレミスの場合は以下となります。

  • APM (年契約):
    • PRO: 150 ドル/月
    • Essentials: 75 ドル/月
  • Infrastructure (年契約):
    • PRO: : 14.40 ドル/月
    • Essentials: 7.20 ドル/月

CU の計算方法

CU の計算式は、以下となります。

CU = (CPU 数 + RAM のギガバイト) x 使用時間

1ヶ月まるまる使用する場合を、750時間として計算します。

例えば、2 CPU 、2 GB の RAM の環境で、3 時間使用した場合は、12 CU となります。

(2 CPU + 2 GB の RAM) x 3 時間 = 12 CU

2 CPU 、2 GB の RAM の環境で、1ヶ月(750時間)使用した場合は、3000 CU となります。

料金計算のシュミレーター

それぞれの製品の価格ページにシミュレーターがあって、ポチポチするだけで、見積もりが分かるので、是非試してみてください。(CU とかあんまし気にせずにできるのでオススメ)

以下は、New Relic Infrastructure の価格ページです。選択すると、自動的に、金額と CU が表示されます。

ホスト単位の場合とどう変わるのか?

CU 単位となると、低いスペックの場合に安くなることはわかったと思います。では、クラウド特有の増減に対しての柔軟性はどうなのでしょうか?ホスト単位の場合は、増えるとその分、追加料金となります。クラウドは、CU 単位となりますので、以下のようになります。

例として、t2.small x 2 インスタンス を使っているとします。その場合、CU は、4500 で、$5.40 となります。このインスタンスサイズを t2.medium x 1 インスタンスに変えたとします。その場合も、CU は、4500 となります。よって、料金は変わりませんので、契約の変更も必要ありません。

このように、契約している CU 以内であれば、インスタンスのサイズの変更にもある程度柔軟に対応できます。

まとめ

どうでしたでしょうか? CU についてなんとなく理解できたでしょうか? 以下のドキュメントにも CU について書いてあるので、「Compute Unit 価格とホストの価格」をご覧ください。