TurboNASからLinkStationへのRsyncによるバックアップ


はじめに

この記事はQNAP製NAS TurboNASからBUFFALO製NAS LinkStationへのバックアップを行おうと思い、TurboNASのバックアップメニューで試行錯誤してみたが、思うようにはできなかったという記事です。

使用機器

接続 機器名称
バックアップ元 QNAP TS-251+
バックアップ先 BUFFALO LS420D

準備

LinkStation

バックアップ用フォルダを作成。
この時、公開プロトコルのバックアップにチェックを入れておく。

TurboNAS

接続はバックアップ機能を使用。

レプリケーションジョブの作成にてTurboNAS側でリモートサーバとしてLinkStationの登録を実施。
この時点では導通確認OKとなる。

※HOST-NAMEはLinkStationのアドレス

しかし、いざフォルダを参照しようとするといつまで経ってもフォルダが表示されない不具合が発生。

宛先を選択するまで先に進めないため、断念。

調査

まずはrsyncが動作しているかを確認するため、LinkStation側のポート状態を確認。

$ nmap HOST-NAME
PORT      STATE SERVICE
80/tcp    open  http
139/tcp   open  netbios-ssn
443/tcp   open  https
445/tcp   open  microsoft-ds
873/tcp   open  rsync
8873/tcp  open  dxspider
22939/tcp open  unknown

rsyncのポートはopen状態になっているため、rsyncサーバは正常に動作している模様。

TurboNASにSSHでログイン後、次のコマンドにて仮実行をしLinkStation側のフォルダ一覧を確認。

$ rsync rsync://admin@HOST-NAME:873/
opening tcp connection to HOST-NAME port 873
sending deamon args: --server --sender -vvnlogDtpre.iLsf . /
array1_BackupFolder
 :

LinkStation側では各ディレクトリの前にprifixが付加されており、通常のフォルダ名でディレクトリを指定しようとするとエラーになる。
例:BackupFolder -> array1_BackupFolder

手動バックアップ

rsync自体の動作確認のためにTuboNAS側からSSHでrsyncを実行。
TurboNAS側の保存先は下記の方法で確認

$ ls /share
homes@
Movie@
Public@
 :

@の付いたパスはリンクでありそのままでは指定できないため、リンク先のパスを確認

$ readlink -f /share/Public
/share/CACHEDEV1_DATA/Public

確認できた実パスで同期を実行。

$ rsync -av /share/CACHEDEV1_DATA/Public rsync://admin@HOST-NAME:873/array1_BackupFolder

結論

TurboNAS内でどのようにフォルダリストを参照しているかわからないが、バックアップマネージャでの一覧取得は行えないため、スクリプトで実行するしかなさそうである。

参考サイト

BuffaloのNASをrsyncサーバとして使う - どねすの備忘録