日記 Visual Studio 2019 C++ 他のアプリケーションのIME状態を取得、ON/OFFの切り替えをする


日記

前回の日記 日記 Visual Studio 2019 C++でSetTimerで定期実行する処理の書き方

概要

他のアプリケーションのIMEの状態を「ImmGetContext, ImmGetOpenStatus, ImmSetOpenStatus, ImmReleaseContext」を使用して取得/変更できずに困っていたところ、imm32.dllのImmGetDefaultIMEWndでIMEのハンドルを取得し設定できる事を知った。

参考になったサイト
IMEの状態をAutoHotkeyから知る方法(ジャンキー/ノンプログラマー流)

手順

リンカーにimm32.libを設定

  • メニュー - プロジェクト(P) - プロジェクトのプロパティを開く
  • 左ペインの構成プロパティ - リンカー - コマンドラインを選択
  • 「構成(C)」のデバッグとリリース両方とも「追加のオプション(D)」に「imm32.lib」を追加

include追加

Sample.cpp
#include <imm.h>

処理

例、フォアグラウンドアプリのIMEがONの場合、OFFにする

Sample.cpp

// フォアグラウンドアプリのハンドル取得
HWND hActWin = GetForegroundWindow();
if (hActWin)
{
    // フォアグラウンドアプリのIMEハンドルを取得
    HWND hIMEWnd = ImmGetDefaultIMEWnd(hActWin);
    if (hIMEWnd)
    {
        // IMEの状態取得
        LRESULT imeStatus = SendMessageA(hIMEWnd, WM_IME_CONTROL, DFCS_SCROLLCOMBOBOX, 0);

        // IMEがONだったらOFFにする
        if (imeStatus)
        {
            // 0x006 は IMC_SETOPENSTATUS
            // 第4引数を0でIMEをOFF(1でON)
            SendMessageA(hIMEWnd, WM_IME_CONTROL, 0x006, 0);
        }
    }
}