簡明Linuxコマンドラインノート:chmod

ファイルの権限の変更
chmod[options]who operator permission file-list(シンボルモード)
chmod[options]mode file-list(絶対モード)
 

パラメータ

file-listはchmodが権限を変更する必要があるファイル名またはディレクトリのパス名です
 

説明

Linuxには主に2つの権限を変更する方法があります
1つ目は、シンボルモードを使用します.たとえば、chmod a+x fileです.ここでのaはすべてのユーザーを表し、+は追加権限を表し、xは実行権限を表します.
2つ目は、絶対モード、例えばchmod 777 fileを使用して、すべてのユーザーに読み取り可能な書き込み可能な実行権限を追加することを示し、3つの数値はそれぞれ3つのユーザータイプに対応する.
 

シンボルモード

whoユーザータイプ
who
ユーザー・タイプ
意味
u
User
ファイルの所有者
g
Other
ファイルに関連付けられたグループ
o
Other
その他のすべてのユーザー
a
All
ugoに相当し、すべてのユーザー
 
 
 
 
 
 
Operator演算子
operator
意味
+
指定したユーザー・タイプに権限を追加
-
指定したユーザー・タイプに対する権限の削除
=
指定したユーザー・タイプの権限の設定またはリセット
 
 
 
 
 
 
permissionモード
permission
意味
ファイルの意味
ディレクトリの意味
r
読み取り権限の設定
ファイルの内容を表示できます
ディレクトリの内容をリストできます
w
書き込み権限の設定
ファイルの内容を変更できます
ディレクトリにファイルを作成、削除できます
x
実行権限の設定
実行可能ファイル
ディレクトリにアクセス可能
 
 
 
 
ディレクトリの権限では、rとxが常に一緒に設定されている理由がわかります.
コンテンツを読み込むにはディレクトリに入らなければならないので
 

ぜったいモード

絶対モードの典型的な例
ダイス
意味
777
すべてのユーザーは、ファイルの読み取り、書き込み、実行権限を持っています.
755
ファイルの所有者はファイルに対して読み取り、書き込み、実行権限を持っている.グループ・ユーザーとその他のユーザーは、ファイルの読み取りと実行権限が必要です.
711
ファイルの所有者はファイルに対して読み取り、書き込み、実行権限を持っている.グループ・ユーザーおよびその他のユーザーは、ファイルに対して実行権限を有します.
644
ファイルの所有者はファイルを読み書きすることができます.グループユーザーと他のユーザーはファイルを読むことができます.
640
ファイルの所有者はファイルを読み書きすることができます.グループユーザーはファイルを読むことができます.他のユーザーはファイルにアクセスできません
 
 
 
 
 
 
 

オプション

-c修正プロセス情報の表示
-f権限の強制変更
-Rディレクトリの再帰的変更権限
-v変更後の情報を表示
 

例

chmod u+x

$ ls -l temp 
-rw-r--r-- 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp
$ chmod u+x temp 
$ ls -l temp 
-rwxr--r-- 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp

ファイルの詳細を表示します.先頭に-rw-r--r--が表示され、1番目を除外します.後の3人はユーザータイプを表します.-設定なしを示します.
ここでは、ファイル所有者に実行権限を追加します.
 

chmod ug+x

$ ls -l temp 
-rwxr--r-- 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp
$ chmod ug=rwx temp 
$ ls -l temp 
-rwxrwxr-- 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp

ファイル所有者およびグループ・ユーザーの実行権限の追加
 

chmod g-x

$ ls -l temp 
-rwxrwxr-- 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp
$ chmod g-x temp 
$ ls -l temp 
-rwxrw-r-- 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp

グループ・ユーザーの実行権限の減算
 

chmod 777

$ ls -l temp 
-rwxrw-r-- 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp
$ chmod 777 temp 
$ ls -l temp 
-rwxrwxrwx 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp

すべてのユーザーに読み取り/書き込み可能な実行権限を追加
 

chmod 755

$ ls -l temp 
-rwxrwxrwx 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp
$ chmod 755 temp 
$ ls -l temp 
-rwxr-xr-x 1 siu siu 0  1  10 13:50 temp

所有者に対する読取り、書込みおよび実行権限の追加、グループ・ユーザーおよびその他のユーザーに対する読取りおよび実行権限の追加
 

chmod -Rv 755

$ ls -l
  4
drwxr-xr-x 2 siu siu 4096  1  10 13:57 dir
$ chmod -Rv 755 dir
"dir"  0755 (rwxr-xr-x)

フォルダに権限を再帰的に追加し、権限追加情報を表示
 

Tips

1.フォルダの読み取りと書き込みを行うには、実行権限が必要です.
2.以上の基本的なユーザー権限のほか、setuid、setgid、ヒステリシスビットなどの設定もあり、少し高級です.ここは簡明なノートです.