【初心者向け】Unity 2017 + Vuforiaで3Dモデルを表示してみた ~準備編~


はじめに

ひょんなことからUnity 2017とVuforiaを使用して簡単なARのデモを作成することになったので、その備忘録も含めたメモを残したいと思う。
Qiita記事に残そうとしたきっかけは、大体の記事がUnity5時代にかかれたものが多く、Unity 2017の(特に初心者向けの)記事があまりなかったからである。

これから何回かに分けて下記の「やりたいこと」の記事を書いていく。
今回はその「準備編」だ。

ちなみに筆者はUnityもVuforiaも今まで触ったことがなくこの分野においては超初心者である。。。

やりたいこと

最終的に実現したいことは、「あるマーカーを検出時に3Dモデルを表示し関連する動画を再生させる。」
ということ。
出来れば複数のシーンを切り替えて行えればベスト。

  • 準備
  • Vuforiaでマーカー登録

今回の記事ではここまで


  • 登録したマーカーをカメラで発見した際に3Dモデルを出現させる
  • マーカー発見時に3Dモデルを出現と同時に動画を再生させる
  • 応用:複数のシーンを切り替えて異なるモデルを表示させる

カメラは最初はデスクトップPCのWebCamを使用
最終的にはビルドしてAndroidやiPhoneアプリとして起動させ、そのスマホのカメラを用いて行う。

環境

今回検証した環境を記載。

  • Unity起動環境:windows7(Lenovo X1 Carbon)
  • Unity 2017.3.1f1
  • Vuforia(2018/4時点)

Unity 2017

ダウンロードは下記から
(トップページの「Unityを入手」から「Personal」を選択し、規約に同意しダウンロードを行います)

Unity

基本的にデフォルトでOKですが、下記の3つにチェックをつける
特に以前は別でVuforiaパッケージをインポートしないといけなかったみたいだが、Unity 2017からはUnity側で用意されているので忘れずにインポートする。

「Android Build Support」
「iOS Build Support」
「Vuforia Augmented Reality Support」

その他、実現したいことにあわせて導入するコンポーネントを選択すること。
(何度かUnityをインストールしたので最初の方のスクショになります。最終的には「Unity 2017.3.1f1」を使用)

どうやらコンポーネントを導入し忘れても、後から「Unity Download Assistant」を使用して追加導入は可能らしい。筆者は実際には検証していないですが情報まで。
(導入したUnityのバージョンと合わせるように注意!)

Unity のダウンロードとインストール

Vuforia

まずは下記にアクセスしVuforiaの登録を行う
トップページの「Register」から登録を進める。

Vuforia

登録が終わったらライセンスの登録を行う。

「Get Development Key」を選択

名前を入れて下のチェックボックスにもチェックを入れ「Confirm」

ライセンスが発行された。
後ほどこのライセンスキーをUnity側に登録する必要があるので控えておく。

マーカー登録

次に実際にマーカーを登録する。
このマーカーがカメラ上で検出されたらモデルを表示するという流れとなる。

「Target Manager」からマーカーを登録する

「Add Database」でDBを作成する。
DBを作成したら「Add Target」でマーカーとなる画像を指定する。
今回の画像はwindowsにデフォルトでついている?ペンギンの写真にした。

マーカーとなるTypeを色々選べるが、まずは「Single Image」で試す。
WidthはUnityでいうScaleを意味するとのことだったので「1」にしている
Nameは勝手にファイル名が自動的に入るが修正可能
たまに写真によってはうまく取り入れられないこともあるので、その場合は写真を変えて試すこと。

うまく取り込まれると下記のようになる
ポイントはRatingの部分。今回は☆5の評価だった。
あまり低すぎるとマーカーを認識しないようなので、高い評価を目指す。

登録したマーカーの中に入り下の「Show Features」をクリックすると、その写真のどこが特徴的だったかが表示される。
特徴的な写真ほどRatingの評価も高いみたい。
まずは、色々登録してみて試すことをお勧めする。

最後に登録したマーカーをUnityにインポートする為にパッケージを出力する必要がある。
Unityに取り込みたいTargetにチェックをつけ「Download Database」をクリック
(複数のTargetの選択ももちろん可能)

「Unity Editor」を選択

「ファイルを保存する」を選択しローカルに保存しておく。

ここまでが、Vuforiaでのマーカー登録の作業になる。
次回以降で実際にそのマーカーを検知して3Dモデルを表示するところを行う。