WindowsにCorretto8をインストールする


WindowsにCorretto8をインストールする

OracleJDK から Amazon Correttoに移行するかもしれないので、Windows10 に Corretto 8をインストールした際の手順を残します。おそらくWindows7でも同じ手順でインストールできると思います。

Macの場合は、こちらの記事が参考になりました。
[Java]Amazon Corretto8のインストール

Corretto とは?

Amazonが実装したJDK(Javaの開発に必要なツールのキット)です。Javaコミュニティのお墨付きを得ており、Java SE(Java標準仕様)との互換性が保証されています。

Amazon Linux 2, Windows, Macでの利用が可能であり、今後、対応OSは更に増える予定です。

Corretto 8 とは?

Amazon Corretto 8 は Java 8 用のJDKです。少なくとも2023年6月まで無償のサポートがあります。

インストーラーのダウンロード

こちらからCorretto 8のインストーラーがダウンロードできます。

私の環境はWindows 64bitなので、 amazon-corretto-8.202.08.2-windows-x64.msi をダウンロードします。
Windows 32bitなら、お隣の Windows x86 の方からダウンロードすればよいと思います。

ちなみに、JREというのがありますが、こちらにはコンパイラが入っていません。開発用途ならJDK版が必要です。(JRE版でもJVMやAPIは入っています)

インストーラーの実行

インストーラーをダブルクリックすると、ウィザードが起動します。画面に従って進めていきます。





ここまでくればインストール完了です。

デフォルトのままなら、以下のパスにインストールされます。

C:\Program Files\Amazon Corretto\jdk1.8.0_202

環境変数を設定する

シェルがコマンドプロンプトの場合

まず、 JAVA_HOME を確認します。

上記のインストール作業によって、自動的にシステム環境変数に JAVA_HOME が追加されるはずです。過去に他のJDKを利用していて、もともと JAVA_HOME が存在する場合は、値が上書きされます。

正しく設定されたかどうか、以下のコマンドで確認しましょう。

echo %JAVA_HOME%

C:\Program Files\Amazon Corretto\jdk1.8.0_202 と表示されれば成功です。

次に、システム環境変数 Path の先頭に以下を追加してください。

%JAVA_HOME%\bin

過去に他のJDKを利用していて、もともと追加済みの場合は、この作業は不要です。

シェルがGit Bashの場合

コマンドプロンプトだけでなく、シェルとしてGit Bashも利用している場合、そちらの環境変数は手動で設定する必要がありますので、その手順を書きます。

まず、 %USERPROFILE%\.bash_profile をテキストエディタで開きます。なければ作ります。

最終行の後に以下を追加し、保存します。既に JAVA_HOME がある場合は = の右辺を書き換えます。

# Java
export JAVA_HOME='/c/Program Files/Amazon Corretto/jdk1.8.0_202'
export PATH=$PATH:${JAVA_HOME}/bin

Git Bashを再起動して、以下のコマンドで正しく設定されたかどうか確認しましょう。

echo $JAVA_HOME

/c/Program Files/Amazon Corretto/jdk1.8.0_202 と表示されれば成功です。

Javaのバージョンを確認する

コマンドプロンプト(またはGit Bash)でJavaのバージョンを確認します。

java -version

以下のように表示されれば、インストール成功です。おつかれさまでした。

openjdk version "1.8.0_202"
OpenJDK Runtime Environment Corretto-8.202.08.2 (build 1.8.0_202-b08)
OpenJDK 64-Bit Server VM Corretto-8.202.08.2 (build 25.202-b08, mixed mode)

他のJDKに切り替える

システム環境変数の JAVA_HOME の値を、他のJDKのインストールパスに変更するだけで、切り替えはできるはずです。

例えば、OracleJDKが C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_172 にインストールされているのであれば、 JAVA_HOME にそのパスを指定すれば、CorrettoではなくOracleJDKが有効になります。

さいごに

結構、簡単に導入できました。
既存のJavaプロジェクトで動作確認しましたが、特に問題はありませんでした。