HTMLってどうなの? JSそれぞれの立場


最近のJavaScript業界で「HTMLへの思い」を聞いてみました。

Angular先生

HTMLはもっと出来る子さ。もっと進化できるはず、もっと頑張れよ!

React先輩

もうHTMLに期待するのは飽き飽きしたよ。すべてはJavaScriptでいいんだ、クールだろ?

Polymer君

HTMLは進化して帰ってきたよ! エッ、Safariッテナンデスカ?

このあたり、モダンブラウザ・ネイティブ世代のライブラリたちとの温度差があるようですね。少し、意見を聞いてみましょう。

Riot君

先生、僕たちゆとり世代なんで頑張りたくないです。というかHTMLは十分高機能だし。先輩には悪いけど、ビューはHTMLで書くのが自然ですね。(というか、先輩たちのHTMLアレルギーがナゾ)

vue.jsさん

私はわたしですから。あんまりいろいろやりすぎるのはクールじゃないし。HTMLはHTML、JavaScriptはJavaScript、これからもシンプルにありたいです。

Polymer君についてはどうなんでしょうか?

うん、Polymer君のことはもちろん応援してるよ。でも、すぐの話ってわけじゃないよね? 僕たちは、どちらかというと「今ある技術」に集中したいんだ。ブラウザは、実のところすでに扱いきれないほど高機能だからね。

ちなみに、Backbone爺さんからは「喝ッ」のひとことだけ頂きました。Emberおばさんは忙しいのかケータイが繋がりませんでした。あしからず。

補記

Angularは本当にHTMLを便利なものにしたかった、でもちょっと思いが強すぎて難しい面もあって、それを見ていたReactはHTMLから距離を置いていきます。Angularでの試行錯誤は、WebComponentを通じて間接的にPolymerに繋がります。そんなこんなの数年間に、ブラウザはいつの間にか総モダンブラウザ時代。

モダンブラウザしか考えていない「ゆとり世代」は、徐々に既存プロダクトに違和感を覚えて...、その結果が昨今のフレームワークありすぎの事態ですが、まあ選択肢が多いのは、本来、悪いことではないですね。

不毛と思っていても、みんな大好きフレームワーク論争ですが、論争の前の足場が違うことを確認すると、あんまり論争にならないものです。「寿命」や「負債」に尻込みするのも理解はできるし(共感はしない)、ちょっと分野が変われば業界標準なんてあってないようなもの。ソースを読んで、できればコミットしてみて、話はそれからです。