超軽量なPython「Python embeddable」(約15MB)の実行環境の準備方法メモ (pip、他ライブラリ(例:psutil)の導入まで)


超軽量Python「Python embeddable」。ダウンロードの圧縮ファイル.zipで、約8MB、解凍して約16MB程度の超軽量Python実行環境。実行環境の準備方法を当方でも確認できたのでメモします。

  1. Windows embeddable package (64-bit)をダウンロード。(python-3.9.1-embed-amd64.zip)
  2. 展開後、中の「python.exe」に.pyファイルを渡して、実行可。(DOSコマンド: python.exe sample.py)
  3. Python標準ライブラリのみしか使えないので、他のライブラリをインストールするには、まずpip」をインストール。ダウンロード先:https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py から「get-pip.py」をダウンロード、「get-pip.py」を「python.exe」上へドラッグ&ドロップ。
  4. ファイル「python39._pth」をテキストエディタで開いて、「#import site」のコメントを除去「import site」へ。
  5. 例えば、CPU・メモリ使用率等の情報を得るライブラリ「psutil」をインストールする場合は、「DOSコマンド: python.exe -m pip install psutil
  6. OK

詳細

https://www.python.org/downloads/windows/

 ↓
https://www.python.org/downloads/release/python-391/
Windows embeddable package (64-bit)をダウンロード。

 ↓
python-3.9.1-embed-amd64.zip

 ↓
展開すると、フォルダ「python-3.9.1-embed-amd64」内は、

ほとんど.pyd(中身はDLL)と.dllのファイルのみで構成。

 ↓
中の「python.exe」を起動すると、対話式コンソールが表示されます。

import datetime
datetime.datetime.now()
x = 2**32
x

 ↓
ダウンロード先:https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py から「get-pip.py」をダウンロード、フォルダ「python-3.9.1-embed-amd64」内に保存し、「get-pip.py」を「python.exe」上へドラッグ&ドロップして(あるいは、DOSコマンド: python.exe get-pip.py)、実行。


「pip」の利用可。
 ↓
ファイル「python39._pth」をテキストエディタで開いて、「#import site」のコメントを除去「import site」して、


 ↓
例えば、CPU・メモリ使用率等の情報を得るライブラリ「psutil」をインストールすると、「DOSコマンド: python.exe -m pip install psutil」で、

 ↓

インストール完了。
 ↓
ライブラリ「psutil」を使用してみると、

CPU使用率・メモリ使用率が取得され、OK。

import psutil
psutil.cpu_percent()
psutil.virtual_memory()

 ↓
ライブラリ「psutil」をインストールすると、実行環境は約34MB。

参照

https://qiita.com/mm_sys/items/1fd3a50a930dac3db299
https://qiita.com/suzuki_y/items/3261ffa9b67410803443
https://pypi.org/project/psutil/