プログラミングに関するあの名前の由来 #2 言語名その2


はじめに

17/10/24 リンク修正。指摘ありがとうございました。

前回のがちょっと好評だったので、続きを書いていきます。
今回も、プログラミング言語の名前の由来を探っていきます。
今回はC#,C++,Ruby,Swift

C++


Cを1つインクリメントしたもの。
++はc言語の演算子で、値を1つだけ増やす、という意味の記述。
拡張されたc言語という意味を、インクリメントで表現している。

ボツ案:クラス付きのc
cの拡張がクラスの追加に始まったから。
クラスはc++の心臓みたいな存在。
後に仮想関数や多重定義、テンプレートとか色々追加されていった。
しかし、Rick Mascittiという人の考えた「c++」は、
実にcの進化を表しているいい名前だと周りから評価されたので定着していった。
こっちの方が呼びやすいしね。

ちなみに名付け親のRick曰く、c++はふざけて考えた名前であり、ここまで普及するとは思ってなかったらしい

C#


+を4つ並べて#。
あたらしい言語の名前を考える会議みたいなのがあって、
音楽記号から適当に選んでつけた「C#」が候補に挙がっていたが、
誰かが「#って+が並んでいるように見えるんじゃね?」って言ったら、みんなそう見えたらしい。
c++をさらに進めた形態にしようということで、c++++はどうかという提案も出たが、
c++++だと読みにくいので、+を2*2で纏めたような記号#を使った。
自分も#の意味が気になってたのでこれは驚き&納得。

ボツ案:COOL (C like Object Oriented Language)
C言語に似せたオブジェクト指向言語という意味。
オブジェクト指向なんてできないよ!って嘆いてたCプログラマを見かねた人が、
C言語とほとんど変わらないから大丈夫!と言葉巧みに騙して、
過酷な労働環境に放り込む意図があったとかなかったとか。
しかし、既にCOOLという名前の言語が存在したのでお蔵入りに。
他にも色々候補があって、
・Cs(Cセシウム)
・C2(Cスクエア)
・C3(Cキューブ)
…なんて名前になる可能性があった。

Ruby


Rubyの生みの親まつもとゆきひろ氏の…同僚の誕生石(7月、ルビー)。
なぜ自分の誕生石(4月、ダイヤモンド)にしなかったかは謎。
言語名は英語3~4文字がしっくりくるって、どこかに書いてたからそれで?
日本で開発された中では、初の国際規格に認証されました。

(追記17/10/24)
Rubyが生まれた当時、この分野を独占していたPerl(Pearl:真珠)を意識した名前付けではないかという意見をいただきました。
真珠も6月の誕生石ですからね。
Rubyの機能にも、Perlを強く意識したと伺える点が幾つかあります。 

Swift


迅速orアマツバメ。
マークもツバメ(Swift)。
iOSとかMacのために、Appleが作った生まれたて(2014年)の言語。
アップル自身が掲げている強みの1つ、「高速な処理」とツバメをかけているのかも?