新人向けにJava関連の読書会をはじめた話


はじめに

コンセプト

  • 既に習ったところがあるかも知れないけど、Javaとオブジェクト指向の基礎入門からじっくりやってく
  • 教わるより、自身で学んで行くスタンス
  • 楽しく覚える、引きづられて色々なことに興味を持つ
  • 業務忙しくて内容がグダグダな時があるかもしれないけど、毎週実施する
  • 自身の発表時以外でも進んで発言していく
  • 得た内容はアウトプットする
  • 疑問点もアウトプットする(Slackを有効活用)
  • 講師は、メンバーの記事やSlack投稿には、なるべくリアクションする
  • 来年度以降も新たなメンバーで続けて行ける取り組みとなるよう、振り返り、改善、残すを行う

スケジュールの振り返り

  • 7月, 8月は、おさらいの意も込めて、会社から報酬のあるJava Programmer, Silver SE 8の資格講座を実施し、資格試験に挑み、見事全員資格と報酬をゲットしました。
  • 細かいところで、他にも読書した本はあるのですが、ここでは割愛します。
  • Spring徹底入門は現在継続中で、1月一杯掛かりそう。

7月時点のメンバーの振り返り抜粋

  • 以下は、7月に行った読書会の振り返り(KPT)の抜粋です。


  • Keep

    • 一人でやるよりも一緒に勉強する仲間がいたほうが断然モチベーションも上がる。
    • ただただ単純に楽しいです。
    • 自分の成長を感じることができた。
    • 書いたものに対してさらにフィードバックがあることで、自分では気づかなかった部分も調べて勉強できた。
    • まとめること、発表することで理解が深まったこと
    • 時間をうまく使って、業務時間内でまとめとかできた!
  • Problem

    • 実装した方が良い、できなかった
    • 計画性がなく、寝不足になった
    • 読んだ直後は理解した気がするが、全体的につながっているか微妙な気がする
    • 記事を書くのに思ったより時間がかかる。
    • 忙しくなってくると毎週は正直大変と感じる
  • Try

    • 資格とりたい(目標つくりたい)<- 試験勉強会したい
    • 継続したい
    • 記事をもっとうまくまとめて作成時間を短縮させたい
    • プログラミングをしていきたい、eclipse使いたい
    • 実装の宿題やりたい
    • もっとスキルアップしたい、フレームワーク勉強したい
    • 外部セミナーとか行ってみたい
    • 自分のコードを書く、人のコードを読んでそれを解説すること
      • メンバーの意見で良く出たネタ。良い方法を模索する、考える、ググる


まとめ

  • どちらかと言うと、新しもの好きな講師なので、色々な誘惑が有りつつも、なるべく初歩からコツコツ進めることを心掛けてる。また、技術面じゃなくて、この取り組み自体が新しいチャレンジと意識してモチベーションを上げてる。
  • 何にしても、選出した4冊が良書過ぎた。
  • 9月までの取り組み方で、Javaの基本、Webシステムの基本は習得できる。残り半年でその知識をベースとしてフレームワークを習得する目論見だが、今のところ上手くいってる。
  • ハッとさせられる質問があったり、それに対応してた講師の私が一番勉強になってるのかもしれない。JavaBeansの話とか。
  • 開始を朝一としたことで、業務による急なリスケを回避できてる。
  • 楽しく出来てる。メンバーのモチベーションも維持できてる。でも、業務と平行で大変だったと思う。メンバーは良く頑張ってる。
  • 経験が浅いとIT関連のワードでハテナになることが多い。理解できるように、そのワードが生まれた背景を交えつつ説明するようにしてる。それに関連して別言語、Linuxの歴史、オープンソース、データベース等のJava以外の話を挟むことで、IT全般に対する知識や興味を持ててると感じる。
  • 知ったことをマークダウンで纏めて、人前でアウトプットすることは貴重な体験になってる。
  • 流行のフレームワークやアーキテクチャを知らないと、実業務で直に役立つ実感は得られないし、ソースも書けるようになっとは言えない。文法と基本を覚えてスタートラインに立った感じ。#例えば文法覚えたからといって本を書ける訳ではない。
  • でも、確実にスキルは向上してるし、この手の内容を知ってるか知らないかは、後々響いてくる。気付きにくいところだけど。
  • そういうこともあって、例えばピュアなJDBCでDBに接続してから、Spring Data JPAで接続するとかフレームワーク使うにしても、原理を学習するようにしてる。
  • 本は章の順番通りではなく、こちらで決めたカリキュラムに応じた順番で読むようにしてる。不要な章は読まない。ここは講師が事前に本を読んで計画する必要がある。
  • メンバーに一番効果があったと感じるのは、この読書会を通して、Javaやオブジェクト指向の基礎を知れたので、ソースと対面した時に以前より恐怖心が減ってること。
  • 7月時点のTryは回収したので、1月末に振り返りして、さらに改善しようと思う。
  • この取り組みで、他のレベルの勉強会が始まる等、全社的にも良い効果があった。
  • 社員のタイプや計画に合わせて、この手の取り組みを全社的にやるのは良いことだと思う。