Google Play Developer Consoleの時限公開機能を試してみた


Google Play Developer Consoleに 時限公開機能 がついたので試してみました。

アプリのアップロードと販売または配布 > 標準公開または時限公開を使用したアプリの更新

どんな機能か

標準公開では、apkをアップロード後数時間の処理を経て、終了後すぐにユーザーに公開されます。
時限公開では、apkをアップロード後数時間の処理が必要なところは同じですが、 アップデートをユーザーに公開するタイミングを制御できます

時限公開と聞くと、時限爆弾のように「18時に公開するようにセット!」とかできそうな気がしてしまいますが、そういう機能はありません。 あくまで公開する時間をコントロールだけです。

標準公開と同様に、処理には数時間かかります。すべてのアップデートは公開前に処理する必要があります。
処理が終わると、[公開] ボタンが有効になります。[公開] をクリックすると、数分以内にアップデートが Google Play で公開されます。

何が嬉しいか

ドキュメントにある通り、アプリの運用上いろいろ都合のいいことがありそうです。

時限公開を使用すると、広告キャンペーンや発売イベントなど、特定の時期にアプリのアップデートを公開できます。

実際どんな感じか

ちょうどリリースを控えていたので試してみました。

1. 時限公開をオンにする

コンソール右上から、時限公開を有効にします。

説明のダイアログが表示されます。

オンにすると、右上に公開ボタンが現れます。

2. apkをアップロードする

標準公開と同じようにapkをアップロードすると、「公開ボタンをクリックするの忘れるなよ」という注意書きが表示されます。

アップデート中はこんな感じに表示されます。

3. 公開する

アップデートの処理が終わると、公開ボタンが有効になります。

公開ボタンを押すと、確認ダイアログが表示されます。

公開ボタンを押すと、公開処理を始めます。 即時公開されそうですが、公開までは4〜5分かかります。

公開が終わると、元の表示に戻ります。

注意点

ドキュメントにさらっと重要なこと書いてあるので注意です。

時限公開に関する重要な注意

  • 時限公開モードの場合にアプリの [アプリ内アイテム] ページに変更を加えると、変更内容は直ちに公開されます。
  • 時限公開のアップデートは、アプリに対するすべての変更が処理されるまで、公開できるようになりません。アプリを公開する準備が整った段階で追加の変更を加えた場合は、アップデートを公開する前に、最新の変更内容が処理されるまで待つ必要があります。
  • 時限公開モードで行った変更は、元に戻すことができません。この点は、新しい APK を公開し、APK のバージョン コードを管理する場合に特に重要になります。
  • アルファ版またはベータ版の APK のアップデートとその他のアップデート(Google Play Developer API を使用して送信されるアップデートなど)は、[公開] をクリックしないと公開されません。

感想

時限という言葉が持つイメージと実際の機能に少し乖離を感じました。時限公開という響きに期待しすぎたのかもしれません。

しかし、広告やユーザーへのお知らせなどの運用上の施策の開始タイミングを制御できるようになると考えると十分メリットはありそうです。

今後予約公開ができるようになるともっと嬉しいなぁと思いました。以上です。