新しく Fabric に加わった Appsee を試す


Appsee

ユーザーの振る舞いを解析する Appsee

先日 Fabric のメールで Appsee というサービスが Fabric ファミリーに加わったとアナウンスがありました。

Appsee: Building an exceptional user experience requires both in-depth qualitative and quantitative understanding of your customers’ behavior. With Appsee's experience analysis platform, you can see exactly how people are using your apps with features like user recordings and touch heatmaps.

アプリ上でのユーザー操作が解析できるサービスとのことです。

セットアップ

まずはセットアップをしてみます。Fabric の指示に従って作業を進めるだけ。このあたりは他と変わりません。

Appsee を選択

Appsee アカウントの作成

アカウントは別のようで、新規でアカウントを作ります。

Build, Framework の追加

対象のプロジェクトを開いたら command + B でビルドし、

Appsee framework を追加します。(Copy のチェックボックスは外しておく)

コードの追加

ここも指示の通りコピペします。

import Fabric
import Appsee

func application(application: UIApplication, didFinishLaunchingWithOptions launchOptions: [NSObject: AnyObject]?) -> Bool {
        Fabric.with([Crashlytics.self, Twitter.self, Appsee.self])
        ...
}

準備完了

これで準備完了です。簡単ですね。

準備が終わったら command + r で実行してアプリをいろいろ操作してみましょう。Appsee でその振る舞いが記録されています。

ユーザーの振る舞いをチェックする

#ちなみに今回試したアプリはこちらです。野球好きの方はこちらから自分の好きな球団のアプリをインストールしてくれるとうれしいです(宣伝)

ある程度操作したら Appsee のダッシュボードにアクセスしましょう。

ユーザーの振る舞い

ここが Appsee の特徴になると思いますがユーザーが各画面のどの部分をタップしたかがヒートマップで表示されます。
さらに
* どのボタンをタップしたか
* TableView から何か選んだか
* どの画面から遷移して、どの画面に遷移したか(またはアプリを閉じたか)
という情報が表示されます。

これらの情報から改善施策の検討ができそうです。

DAU もとれる

アナリティクス系のサービスによくある DAU やクラッシュ数などのレポートが確認できます。

まとめ

以上のように簡単に導入、レポートの確認ができる Appsee、すごく便利です。

ただ無料プランというものはないようで(トライアル期間はある)、金額次第で本格導入するか考えたいと思います。

追記(12/10 23:20)

料金プランは公表されておらず、トライアルから有料プランにアップグレードしようとすると、

・利用するプラットフォーム(iOSかAndroidか両方か)
・月間の想定セッション数

を選択させられます(下図)。

その後中の人から料金プランの提示があります。
#だいたい1日くらいで返事がありました。金額はここに書くのはダメだと思うので興味のある方は中の人に問い合わせてみてください。