配布済アンドロイドアプリのインストールを、特定国、特定機種でブロックする ~ 先日のHUAWEI騒動を受けて ~


今回の HUAWEI 騒動を受け、個人的に米国とGoogleの対応にはかなりむかついたので、自分が公開しているandroidアプリ「media.Re.Scan」の配布対象から、google製端末(nexus, pixel, chromebook系デバイス)と、 アメリカ合衆国(全土)を除外することにしました((Googleの方は、「本国の指示に従え」との上からのお達しに準じただけ、というのは、まあ一応想像はつくのですが))。

ちなみに、「media.Re.Scan」は、初版を2014年頃に公開したアプリで、累積インストール数は100万~500万ユーザ、ただし過去30日のアクティブユーザは記事執筆時点では7万程度です。

今回は、公開済みのandroidアプリの配布に、特定の地域、特定機種からのインストール、アップデートを拒否する方法 を書いていきます。

なお、インストール、アップデート制限機能のまっとうな利用用途としては、例えば以下のようなケースが想定されると思います。

  • 特定機種だけアプリが正常に動作しない&修正もできない(あるいは、めんどくさい、よくわからん、等)ため、その機種の端末からはインストールできないようにしたい、
  • 法律や権利の問題により、特定の国ではアプリを利用できないようにしたい。

これらの設定は、Google Play Console から行います。

まずは、アプリを公開したユーザとして、Google Play Console にログインしてください。
設定は、アプリごとの設定となるため、[すべてのアプリ]画面から設定をしたいアプリを選択し、アプリのダッシュボード画面を表示させてください。

特定機種からのインストール、アップデートをブロック

特定機種からのインストールをブロックする設定は、[リリース管理] - [デバイスカタログ] にあります。
この画面では、対応機種数の確認、機種ごとのアクティブユーザ数や平均評価値などの確認ができたり、特定の機種からのインストールを無効にすることもできるようになっています。

デフォルトっ表示では、端末の外観イラストがタイル状に表示されるモードになっているのですが、これがとても見ずらい&操作しずらいです。
そのため、まずは表示方式をリスト表示モードに変更することをお薦めいたします(画面中央右端のイメージボタン)。

画面上部の検索窓で、機種名、端末メーカー名などで、検索できるようになっているので、目的の機種を探します(Google、HUAWEI、Xperia など)。

画面下半分に表示される見つかった機種一覧から、インストール、今後のバージョンのアップデートを無効にしたい機種を選択します。

保存ボタン(リストの上、画面中央右端)を押すと、この変更により、影響を受けるアクティブインストール端末数、平均評価が表示されるので、確認後に設定を確定します。

なお、この変更を行ったとしても、既にインストール済の端末には影響はないようです。
ただし、新バージョンを配布したとしても、ユーザは更新することもできなくなります。

特定の国からのインストール、アップデートをブロック

特定の国からのインストール、アップデートをブロックする設定は [ステアでの表示] - [価格と配布] の中にあります。

画面を開いて、「国* 」アイテム横の「国を管理」ボタンを押すと、配布を許可する国、許可しない国設定画面が表示されます。

配布したくない国を選んで、使用不可にチェック入れ、設定が完了したら、画面一番下の「アップデートを送信」ボタンを押します。
「アップデートを処理しています」というメッセージが表示され、設定が適用されます(適用までに数時間かかるようです)。

なお、いくつかの国については、携帯通信会社ごとに設定を変えることもできます。
日本の場合には、「ドコモ」「ソフトバンク」「au」「Y!mobile」が選択できるようになっています。
2019年10月から独自通信網によるサービスを開始する楽天モバイルも、サービス開始後に設定可能になると思います。
また、MVNO会社がどのような扱いになっているのかは不明です(おそらく、親元の回線事業者の設定を引き継いでいるのかとは思いますが未確認です)。

設定を行う場所が、2つのケースでばらばらで、個別機種の対応は「デバイスカタログ」というメニューから変更する必要があり、少しわかりづらい印象でした。

何はともあれ、これで、国ごと、機種ごとのインストール可否を細かく制御することができるようになり、無用なトラブルも未然に防ぐことができるようになります。