普通の子?をエンジニアの手前まで育てる学習サイクル


自己紹介

與那城雄(よなしろゆう) a.k.a. @cloneko

今月いっぱいまで専門学校でLinuxとかネットワークとかクラウド(AWS/Kintone/などなど)について教えてます。

Github/Twitter/Qiitaすべて cloneko です。


今日のお話

  1. 「技術」を身に付ける学習サイクル
  2. 資格試験の合格率を異様に上げる×××

ここでいう「普通の子」について

普通高校を卒業してそのまま専門学校に入っているような子を表わしてます。
いままで学校教育において「専門技術の取得」ということに触れてきていないような子のことを指してます。


「技術」を身に付ける学習サイクル



サーバー構築の講義にあてはめてみる

段階 体験 感じる 考える 成長する
1 yumでインストール 簡単じゃね? コマンドちょいちょい叩けばサーバ立てるの思ったより簡単だね サーバー立てれた!
2 ./configure && make && make install めんどくさい!/パッケージ提供されてない場合それしかないか… 昔はこんな方法でインストールしてたんだ…/ソースコードが手に入ればこの方法使えるんだね! yum/aptって便利&パッケージなくてもセットアップできる!
3 Ansibleで自動化してみよう 毎回yum/aptを大量にやらなくていいんだ! まとめてサーバー構築する時とかに便利じゃね? Ansibleを使って自動で構成組めるようになった!
4 Ansibleを別の環境(AWS)に持っていこう (ほぼ)そのままできるじゃん! Ansibleの汎用性ぱねぇ 自動化/冪等性ってすばらしい!(洗脳)

※ 実際のカリキュラムは下記URLからどうぞ
https://github.com/cloneko/serverbuilding


どんな技術を身に付ける時でもだいたい同じ

プログラムを覚えるときとかもだいたい

  1. 写経(体験)
  2. 動かしてみて何か感じる
  3. 次どうしたらいいか考えて応用する
  4. そのセクションを部分を覚える!
  5. 次の機能を覚えるための写経(1に戻る)

みたいな流れな感じ


汎用性の高い考え方

技術を覚える時の汎用的な流れなのでだいたいどんな技術に対しても使える

  • ハンズオンとか設計する時にも使えるよ!

講師の立場として

  • うまくサイクルを回せるカリキュラムが作れていると学生が勝手に成長してくれる
  • 当然ですがフォロー/サポートは必要
    • よくガードレール役になる。って表現してます
  • だけれども「過剰なフォロー/サポート」はしない。
    • 講師の意図している以上には成長しなくなる
    • 講師のコントロールから手放すことで起きる成長も大切

「技術」を身に付ける学習サイクルまとめ

段階 体験 感じる 考える 成長する
1
2
3

何かスキルを身に付けたい時・身に付けさせたい時、こんな感じで考えてみるとわかりやすいですよ!


資格試験の合格率を異様に上げる×××


急に始まる自慢

僕が担当した講義の、「ある条件を満たした」学生の資格試験の(最終的な)合格率が100%!という状況があります。

ふと気付いた時にこれは資格試験の合格率を上げるのに貢献しているんじゃないか!!!っていう「ある条件」。

それは…


なんと!!!

ハッカーズチャンプルー2015のカンファレンスに参加した学生 の僕の講義における資格試験の合格率が100%!!!!!!


っていうことは…

今年のカンファレンスに参加した学生は、僕の担当科目の資格試験に関して(最終的には)合格間違いなし!!!おめでとう!!!

(今日のカンファレンスに参加した学生は資格試験落ちたら覚えとけよ!)


まとめ

「技術」を身に付ける学習サイクル

体験 → 感じる → 考える → 成長する → 体験 このループを意識することで技術を身に付けやすくなる

ハッカーズチャンプルーへの参加で

技術的モチベーションUP&Cloneko先生の圧力で合格間違いなし! ね!


ここまで行けばもうエンジニアの手前まで行ったと言ってもいいんじゃない?

っていうけど、結局この先に「良いエンジニアになれるか」どうかは自分の努力次第です!
そこまで準備はしたのであとはすばらしいエンジニアになって行ってください!

(そして僕の仕事ください)


Special Thanks

  • 日本ファシリテーション協会 沖縄サロン 第82回例会「~体験学習のサイクルと目的・目標:入門編~」より、学習サイクルの部分を借りてきました
  • 専門学校ITカレッジ沖縄 にてさまざまな経験をさせていただきました
  • ハッカーズチャンプルー実行委員会のみなさま、発表の機会をいただきましてありがとうございました。
  • 僕の礎になった教え子のみんなありがとう!