FinOpsのはなし


"FinOps"とか今っぽい言葉を勝手に作ってみましたが、要は資産運用です。

自分の資産、つまりお金をどうしたらいいの?という話をします。

このエントリーを読むにあたっての注意

筆者の本職は(恐らくはこれを読んでいるあなたと同じ)開発者です。金融の専門家ではありません。しかも投資を始めてから1年未満の初心者です。

このエントリーの内容を鵜呑みにせず、専門サイト等をあたり自分自身でよく勉強・理解してから行動に移すことを強く勧めます。

自己責任なのは言わずもがな。

貯蓄だけでなく投資も検討すべき理由

資産運用は大きく分けて「貯蓄」と「投資」の二つがあります。

今は、銀行に預けているだけで良かった昔と違い、定期預金の金利が高くても0.1%という時代です。貯蓄だけでは、せっかくの資産を“活用”できているとは言えません。

なるべく早く始めたい理由

「複利効果」は運用期間が長くなるほどその効果が高まるそうです。
http://www.meijiyasuda.co.jp/401k/chishiki/kiso/step/step_01.html

株であれ投資信託であれ評価額は上下に変動するものなので、この通りに増えることはないでしょうが、期間が長いほど効果が増幅されるのは違いありません。(あれ、ということは長期で見て右肩下がりだった場合、その効果もマイナス方向に増幅される・・・?)

投資をすべきでない理由

いろいろなサイトを見ていると、投資はあくまで余剰資金でやるべきと書かれています。

まったく貯金のない人、結婚・子育て等で今後まとまった資金が必要になることが明らかな場合にムリをしてまでやるものではないそうです。

要件定義

といったあたりで開発者らしく、投資に求める要件を定義してみます。

  1. 本業を別に持ち(学ぶべき&確認すべきことは極力少なく)
  2. 余剰資金で(せいぜい月数万?)
  3. 確実に増やす!

上記以外の要件をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

その場合は別のやり方が適切だと思われますが、本エントリーでは触れません。あしからず。

投資の種類

投資対象には、「株式」「債券」「投資信託」「不動産/REIT」「金」などがあります。株式などはさらに「日本」と「外国」に分けられたりします。それぞれの特徴はググって調べてください。(え

私が皆さんに伝えたいのは「投資対象にはいろいろあるけど、投資信託を通じてたいていのものには投資できるよ」という点です。

エンジニアに馴染みが深いレイヤーモデルで表すとこんな感じです。

つまり、株式や債券を直接売買するのはデバイスを直接操作するようなものなので、API(投資信託)を通じてやることで要件1を満たそうというわけです。

また、投資信託なら100円から買えるサービスもあるので要件2も満たせます。

投資の基本1:分散投資

売買における絶対普遍的な正解は「安く買って高く売る」です。しかし、超能力者でもない限りそれをあらかじめ知ることはできません。そこでリスクを抑えるために行うのが「分散投資」です。

先にも書いた通り、投資対象の価値は時間が経つにつれ上下に変動します。しかし、「資産・銘柄」あるいは「地域」によってそのパターンは違うそうです。

もし、あなたが“これは絶対上がる!”と信じたものにすべての資産をつぎ込んでしまうとその価値が下がった場合のダメージをダイレクトにくらいます。しかし、例えば「株式と債券(の投資信託)を半々に」とか「株式でも日本と世界を1:2で」といった感じにしておけば、片方が下がってももう片方が上がって相殺される場合があります。結果、リスクを低減することができます。

何をどれだけの比率で持つか?という概念を「ポートフォリオ」といいます。詳細はググってください。あと、「リバランス」も重要なキーワードです。

投資信託にはあらかじめ複数の資産を組み合わせ、内部でリバランスまでしてくれる「バランス型」の商品もあります。

投資の基本2:積立

「資産・銘柄」「地域」だけでなく、「時間」を軸に分散させるとそれは「積立」となります。

詳しくは「ドルコスト平均法」で検索してほしいのですが、「安いときに買う」は不可能なのであえて「毎月“同じ金額分”買う」ことでリスクを低減するセオリーです。

毎月少しずつ資金を加えていけばいいというのも、会社員向きだと言えます。

活用したい制度

詳しくはこれもググってほしいのですが、投資を始めるのに最適な3つの制度があります。

iDeCo

老後の資産を築くため、投資信託を毎月積立購入していく制度です。

運用して得られる収益が非課税になるだけでなく、毎月の積立額が所得控除の対象になるなどその節税効果は絶大!

対象商品が厳選されているのも初心者向き。

ただし、60歳になるまで引き出すことはできません。

NISA

毎年120万円までの投資で得られた収益が非課税になります。

2023年までの期間限定。

つみたてNISA

2018年から始まる新制度。

毎年40万円までと上限はNISAよりも低いですが、非課税期間20年(NISAは5年)は魅力的!

まとめ

  • 投資は余剰資金でやろう!
  • 投資信託で分散&積立+たまにリバランスくらいがリスク的にも手間的にもおすすめ!
  • 使えるもの(制度)は使おう!
    • 優先度は iDeCo > つみたてNISA > NISA(つみたてNISAと併用は不可) かな?

最後に(警告)

何度も繰り返しますが、投資対象の価値は常に変動します。さらに、10年に一度は大暴落が起きるとも言われています。前回は「リーマンショック(2008年)」、単純計算では2018年に“次”が来てもおかしくありません。

しかし、ドルコスト平均法を理解すればこれは逆にチャンスであるとも言えます。過剰に恐れることなく、また逆に過剰にのめり込むことなく、許容できるリスクの中でうまく運用していきたいですね。(自分への言い聞かせ)

参考リンク

投資の基礎知識