ストレージ技術におけるシンプロビジョニング


応用情報技術者平成30年秋期 午前問11

ストレージ技術におけるシンプロビジョニングの説明として,適切なものはどれか。

1、シンプロビジョニング
シンプロビジョニング(Thin Provisioning)は、ハードディスク装置などの外部記憶装置(ストレージ)群を仮想化することで、物理的な記憶容量より多くの容量を利用者に割り当てることを可能にする仕組みです。

利用者の要求する記憶容量を最初から物理ディスク容量として割り当てると、未使用の物理ディスク領域が多くなり無駄が生じます。これがその技術存在の理由ですね。シンプロビジョニング機能が導入されたストレージでは、利用者の要求に応じて今後使用する予定の最大容量を割り当てておいて、実際の内部では使った分だけの物理容量を割り当てるということを行います。

・provisioning
《コ》プロビジョニング◆ネットワーク設備やシステム管理、ストレージ管理設備などを顧客のニーズに応じて提供するプロセス。

下記例として、シンプロビジョニング機能が導入されたストレージでは、150GB空き容量が利用できるようになりますね。

2、ミラーリングの説明
同じデータを複数台のハードディスクに書き込み,冗長化する。
コンピュータにおけるミラーリングとは、
複数のファイルやディレクトリ構造を、別のストレージにまったく同じ構成で複製すること。

ハードディスクドライブ障害の対策として、複数のローカルなディスクドライブに同一の内容を記録すること。ディスクドライブのミラーリングで使用されたディスクをミラーリングディスクと呼ぶ。主に高可用性を求められるサーバ用途に使用されるほか、小規模サーバや個人のコンピュータでも使用される。RAIDと呼ばれる技術では、複数のディスクドライブを仮想的に単一のディスクとして運用することができる。RAIDはその目的に応じ、0から6までのレベルがあり、そのなかで、RAID1(レベル1)をミラーリングと呼ぶ。

3、パーティション分割の説明
一つのハードディスクを,OSをインストールする領域とデータを保存する領域とに分割する。
パーティション分割とは、ひとつの物理ストレージ(HDD・SSD)を仮想的に複数に分割する事です。

4、SAN(Storage Area Network)の説明
ファイバチャネルなどを用いてストレージをネットワーク化する。
ストレージ・ネットワークとは、その名のとおり、ネットワークとストレージを結び付けるものである

参照:

ミラーリング (Mirroring)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

ストレージをネットワーク化する
https://www.itmedia.co.jp/im/articles/0605/24/news102.html