メモリの誤り制御方式(誤り検出、訂正)ーハミング符号、奇数パリティ、水平パリティ、チェックサム


応用情報技術者平成30年秋期 午前問9

メモリの誤り制御方式で,2ビットの誤り検出機能と,1ビットの誤り訂正機能をもたせるのに用いられるものはどれか。

1、ハミング符号は、
情報ビットに検査ビットを付加することで2ビットまでの誤りを検出し、1ビットの誤りを訂正できる手法です。ECCメモリ(Error Check and Correct memory)やRAID2の誤り訂正符号として使用されています。
・2ビット誤り検出可
・1ビット誤り訂正可

2、奇数パリティは、
データを構成するビット全体の中でビット「1」の数が奇数になるようにパリティビットを付加する方式です。1ビットの誤りを検出することができます。
・1ビット誤り検出可
・訂正不可

3、水平パリティは、
データの水平方向を対象としてパリティビットを付加する方式です。垂直方向と組み合わせた水平垂直パリティチェックでは1ビットの誤りを訂正できますが、水平パリティだけでは1ビットの誤りのみが検出可能です。
・1ビット誤り検出可
・垂直パリティと合わせて、1ビット訂正可

4、チェックサム
チェックサムは、データの合計値を検査用に付加し、誤りが発生しているかを検査する方式です。
・誤り発生していたかを検査する可
・訂正不可


補足

図のように16ビットのデータを4×4の正方形状に並べ,行と列にパリティビットを付加することによって何ビットまでの誤りを訂正できるか。ここで,図の網掛け部分はパリティビットを表す。

訂正:

参照: