Nano Pi NEO2 実験報告書


実験目的

Nano Pi NEO2 の開発環境を整える.

実験環境

  • Nano Pi NEO2
  • FT232RL
  • 無線LAN子機
  • ジャンパーピン
  • ACアダプター 5V 2A
  • SDカード
  • ケーブル
  • パソコン

実験手順

1.SDカードにISOイメージを書き込む.
2.シリアル通信をするために,FT232RLとNano Pi NEO2を接続する
3.パソコンにscreenをインストールする.
4.シリアル変換器に割り振られているポート名を調べる.
5.シリアル変換器に接続する.
6.Nano Pi NEO2に接続する.
7.無線LAN子機を有効にする.
8.無線LANを使ってSSH接続する.

実験結果

SDカードのデバイス名はfdiskコマンドを使用して調べた.

terminal
fdisk -l

ISOイメージはddコマンドを使って書き込んだ.

terminal
sudo dd if=nanopi-neo2_sd_friendlycore-xenial_4.14_arm64_20190430.img of=/dev/sdb

ddコマンドの進捗については,もう一つターミナルを開きwatchコマンドを使用して監視した.実際の実験では秒数を指定したが,watchコマンドはデフォルトで秒数が2秒に指定されているため以下のオプションは必要ない.

terminal
watch -n 2 sudo pkill -USR1 dd

Nano Pi NEO2のピン配置は以下の図のようになっている.シリアル変換器とNano Pi NEO2をジャンパーピンで接続する.接続は以下のようにする.なお,電源はACアダプターから供給するため5Vピンは接続しない.シリアル変換器の電圧は3.3Vとする.

Nano Pi NEO2 FT232RL
Tx Rx
Rx Tx
GND GND

以下のコマンドでシリアル通信をパソコンで出来るようにする.

terminal
sudo apt-get install screen

シリアル変換器に割り振られているポート名を調べる.

terminal
ls -l /dev/serial/by-id/

シリアル変換器に接続する.

terminal
screen /dev/ttyUSB0 115200

Nano Pi NEO2の電源を入れると以下のような画面になり接続することが出来た.

WIFIのセットアップをする.

terminal
#NetworkManagerが認識するデバイスとその状態を表示する
sudo nmcli dev

#WiFiを起動する
sudo nmcli r wifi on

#WIFIをスキャンする
nmcli dev wifi

#wifiに接続する
sudo nmcli dev wifi connect "SSID" password "PASSWORD"

Nano Pi NEO2にシリアル通信で接続した際に表示されたipアドレスを元に,ホスト側のパソコンからssh接続でNano Pi NEO2に接続出来た.

terminal
sudo arp-scan -l --interface wlan0
sudo ssh [email protected]

考察

SDカードの構造やパーティションなどの知識が必要だと感じた.また,アーキテクチャやそれに対応するOSについての知識も深めるべきだと思った.MACアドレスを使用してSSH接続を簡単にするプログラムを作成したいと思う.

結論

Nano Pi NEO2 の開発環境を整えることができた.

参考文献