基本回路を組み合わせた論理回路、半加算器と全加算器


基本回路を組み合わせた論理回路

 基本回路を組み合わせた論理回路は以下の3種類の通りになります。
   ・否定論理積回路(NAND回路)
   ・否定論理和回路(NOR回路)
   ・排他的論理和回路(EOR回路またはXOR回路)

否定論理積回路(NAND回路)
 論理積(AND)と否定(NOT)を組み合わせた論理回路
 論理積(AND)の結果を反転させたものが出力となるため、入力がどちらも「1」だった時は「0」が出力されて、
 それ以外の時は「1」を出力します。
  

否定論理積回路の論理式は以下の通りになります。

また、真理値表は以下の通りになります。

否定論理和回路
 論理和(OR)と否定(NOT)を組み合わせた論理回路
 論理和(OR)の結果を反転させたものが出力となるため、いずれかの入力が「1」だった時は
 「0」が出力され、入力がどちらも「0」の時に「1」となります。

否定論理和回路の論理式は以下の通りになります。

真理値表は以下の通りになります。

排他的論理和回路(EOR回路またはXOR回路)
 排他的論理和回路とは、どっちかだけが「1」の場合「1」が出力する。

排他的論理和回路の論理式は以下の通りになります。

真理値表は以下の通りです。

半加算器と全加算器

 加算器(2進数の足し算)には、下位からの桁上がりを考慮しない半加算器とそれも考慮する全加算器がある。
 
半加算器
コンピュータで2進数の加算をする場合はまずは半加算器という論理回路(論理積回路と排他的論理和回路を組み合わせた。)を使用します。以下の回路図が半加算器です。

出力C、出力Sの真理値表は以下の通りになります。

全加算器
半加算器だけでは,一桁と一桁の加算しかできません。そのため複数桁と複数桁の加算をするためには全加算器(半加算器と論理和回路を組み合わせた)を使用します。以下の回路図が全加算器です。

以上