QualiArtsの2020年を振り返る


はじめに

QualiArts Advent Calendar 2020、最終日、25日目の記事を担当するygenkiです。

今年は新型コロナの影響を受けて多くの変化があった一年でした。
多分に漏れず弊社もリモートワークの活用が活発になりました。

2月から積極的なリモートワークの活用が始まり、
現在(2020/12/25)も全ての日を対象に積極的なリモートワークの活用を行っています。
新型コロナウイルスへの対応
医療従事者の方をはじめ最前線でご尽力していただいている皆様ありがとうございます。

QualiArtsの一年間を振り返ります。
今年は新しいサービスのリリースが無く、既存プロダクトの運営と新規プロダクトの開発を行なっていました。
コロナによって激動の一年でしたが、技術組織としての取り組みを数多く行いました。

QualiArtsエンジニアのコア・バリューの策定

今年2月にQualiArtsのエンジニアのコア・バリューを策定しました。

きっかけはQualiArtsの技術組織の未来を考える中で共通の価値観の言語化を行えていない課題に気づいたためです。
会社の規模が大きくなり人数も増えた事で、これまで暗黙知として共有されていた価値観にバラツキが出てきていました。

QualiArtsのビジョンである「ずっとおもしろいセカイをつくる」の実現には、エンジニア組織の共通の価値観が必要です。

QualiArtsが強みとしている事、大切にしていきたい価値観を言語化する事で全員が同じ目標に向き合えるようにしたいと考えました。

QualiArtsエンジニアのコア・バリュー

技術ボードであるTEC-ACEを中心に議論をして、3つのバリューを決めました。
QualiArtsの強みと大切にしていきたい価値観がまとまっていてとても気に入っています。

3つのバリューを覚えやすいようにQUAエンジニアのコア・バリュー「心・技・愛」と呼んでいます

主体的に、進めよう。

やるべき事をやるだけではなく、
状況を把握し自らの意思で判断して行動する主体性が求められる。
視点を高く持ち続け、常に正解を探ろう。
落ちているボールを拾って物事を前に進めよう。
考えて、動こう。

技術を、追求しよう。

高品質なプロダクトを生み出すために挑戦を続ける事が求められる。
それは技術でプロダクトを良くする事が出来るからだ。
プロダクトファースト。どこまでも技術を追い求めよう。

ゲーム作りを、楽しもう。

僕らはゲームクリエイターである。
APIを作っているのでは無い。ゲームを作っている。
ユーザーに直接ゲームを届けられる存在である。
誰よりもゲーム作りを楽しみ、高品質なゲームを世の中に届けよう。

開発推進室とテクニカルアーティスト室の設立

技術戦略のテーマ「開発力超強化」を加速させていくため、
2つのエンジニア組織を新設しました。

開発推進室

ミッションはエンジニアの開発力強化

課金基盤の新規開発、アセット配信基盤の開発・運用を担う

テクニカルアーティスト室

ミッションはクリエイターの開発力強化

クオリティの高いクリエイティブを作り続けられるワークフロー、パイプラインの構築や、
次世代グラフィックスと3D表現の追求を担う

※これまでテクニカルアーティストという職種はありましたが、テクニカルアーティスト室を設立する事でクリエイター向けの開発力を強化しています。

ギジョプレ成果発表

昨年のアドベントカレンダーで紹介したギジョプレの成果発表会を実施しました。
※昨年の記事はこちら

ギジョプレは「プロジェクトの半期の技術チャレンジをプレゼン」して決議する会です。
12案の実行が決議され、今回は具体的な成果が出た5つの取り組みを発表しました。

その中の1つ「XDからUnityへのUI自動配置の実現」の取り組みはCEDEC2020で発表しています。

大規模モバイルゲーム開発を高速化するAdobe XD活用術 〜企画立案からUnityと連携した実装まで〜

他にはテスト自動化やマイクロ課金基盤の検証など、次に繋がる発表がありました。

ギジョプレ発表はZOOMで実施しましたが、サイバーエージェントグループからの参加も多く大盛況でした!

次回はI/Oチャレンジ

QualiArtsでは、技術チャレンジを継続して行っています。(コア・バリューの「技術を、追求しよう。」)

来年はギジョプレという形ではなく「I/Oチャレンジ」という新しい取り組みを行っていく予定です!

QualiArts Tech Note始動

QualiArtsのエンジニアが毎月技術記事を上げていく「QualiArts Tech Note」という取り組みを始めました。

これまで技術発信が少ないという課題がありつつ具体的な取り組みが行えていませんでしたが、
Unityエンジニアの住田を中心に取り組んでいく事が決まりました。

これまで6記事をアップしています。
(12月はアドベントカレンダー参加のためお休み)

第一回目は住田による記事です。
UnityのノードベースUI構築におけるGraphViewの活用

様々な知見を記事という形でお届けしていますので、是非ご覧ください!

QualiArtsエンジニア共有会

技術ボード「TEC-ACE」の合宿で決まった、QualiArtsエンジニア共有会を始めました。

「他プロジェクトとメンバーの事を知る」「ナレッジの共有」「TEC-ACE活動の報告」を目的に実施しています。

・新しく入社した方をエンジニア全員に紹介出来た!
・プロジェクトのトピックスを皆で祝えた!
・プロジェクトの取り組みや方針を共有する場が出来た!
など、全員が集まる場を作った事で良い影響がありました。

今月の心技愛という、QualiArtsエンジニアのコア・バリューを体現している人を紹介するコーナーも出来て、活躍している人を讃える機会も増えました。

今後も毎月実施予定です。

技術戦略TechNext会議

毎年実施している技術戦略を決めるTechNext会議をサイバーエージェントのゲーム事業部で実施しました。

開発力超強化

今年のQualiArtsの技術戦略は「開発力超強化」でした。

QualiArtsの強みである、「開発力」の更なる強化を行い、より良いプロダクトの開発を行えるようにするためです。

ちょうど一年が経過しましたが、開発推進室やテクニカルアーティスト室の設立など、様々な取り組みを通して開発力超強化が行えたと思います。
(まだまだ課題も山積みですが)

来年は更に開発力を高めるため、「開発力鬼強化」を行なっていく予定です。

まとめ

今年は新型コロナの影響でこれまでとは異なる環境、特にリモートワークに対応していく必要がありました。
幸いリモートワークになっても大きな影響なく取り組めています。
偶然ではありますがリモートワークが始まる前に、エンジニアのコア・バリューを策定し、エンジニア組織の意思統一が出来ていたのも大きな要因だったと思います。

引き続きQualiArtsは「ずっとおもしろいセカイをつくる」ために日々奮闘していきます。

来年のアドベントカレンダーもお楽しみに!