Xplenty入門 Part7: スケジュール設定


こんにちは。今回はXplentyでのスケジュールの設定方法について紹介します。Xplentyでは、スケジュール設定時にいつどのタイミングで実行するかだけでなく、クラスターのパワーを設定します。(注:コネクターベースの料金プランを選択されている場合、Nodeを追加購入した場合のみ、Node数(クラスターのパワー)の増加が可能です。

1. スケジュール設定

簡易なスケジュール設定

Cron Expressionによるスケジュール設定

Xplentyでは、きめ細かいスケジュール設定のために通常の簡易なスケジューリング設定に加えて、Cron Expressionによる設定をサポートしています。
例えば、毎朝UTC8時(日本時間17時)にジョブを実行する場合、以下のように設定します。

Allow concurrent schedule executionsについて
同一スケジュールで実行された前のジョブが実行中の場合、新しく同一スケジュールで実行されたジョブの同時実行を許可するかどうかをコントロールするオプションです。
デフォルトでは、同じスケジュールで実行された前のジョブが実行中の場合、次の同一スケジュールはジョブの実行を行いません。前のジョブの状態に関係なくジョブを実行させたい場合は、同時実行を許可する「Allow concurrent schedule executions」オプションにチェックを入れてください。

2. Cluster設定

クラスター設定では、以下を設定します。
1. クラスターのパワー(Node数)をスライドで設定する
2. スケジュールで設定されたジョブが完了後どれくらいでクラスターをTerminateするかを決定する
3. クラスターのReuse(再利用ポリシー)の設定

ここでは、上記の中で最もわかりづらい、「3.クラスターのReuse(再利用ポリシー)の設定」について解説します。
クラスターを起動するには、最低30秒ほどの時間がかかります。そのため、スケジュール実行時にすでに起動済みのクラスターで、かつスケジュールで設定したノード数と同じかそれ以上のパワーを持つクラスターが存在する場合、新しくクラスターを起動せずに、既存のクラスターで処理するというオプションです。

再利用オプション 説明
Any similar created by this schedule 同一スケジュールで起動されたクラスターが起動している場合、それ使用してスケジュールを実行します。
Any similar cluster 例えば、スケジュールで2ノードと設定されたスケジュールを設定した場合、このスケジュールAが実行される際に別スケジュールBですでに3ノードのクラスターが起動していた場合、スケジューラAは新規に2ノードのクラスターを起動するのではなく、既存のクラスターを利用して処理を実行します。
Never クラスターを再利用せず、毎回クラスターを新規に起動する。

ヒント:
上記3のReuse設定と上記2のどのタイミングでTerminateするかの設定をうまく利用することで、月間の最大利用可能ノード時間を効率的に使うことができます。