アナログとデジタル


「アナログな人だね」
「アナログな方法だ」
などなど、普段生活をしていると度々耳にする言葉で

アナログとデジタル

という言葉があります。

これらの言葉の意味は、意外と間違って理解されていることがあるようです。
例えば・・・

アナログ:古い
デジタル:新しい

とか、

アナログ:実際に手をつかって何かを行うこと
デジタル:コンピュータを用いて何かを行うこと

などなど、ちょっと本来の言葉の意味とは異なる解釈をしている人は少なくないかと思います。

今回はアナログ/デジタルについてのメモを残していきます。

「アナログとデジタル」 本来の意味

結論から言ってしまうと、もともとそれぞれの言葉は以下のような意味があります。

アナログ:連続量
デジタル:離散量

ここらへんの意味が三回転くらいして、「アナログ=古い」などの意味が広まったのかなと想像します。

以下図の左がアナログ(連続量)、右がデジタル(離散量)のイメージです。

MatlabやらScilabで出力できるコード
t=(0:0.01:4*%pi);

subplot(1,2,1); plot2d(t,sin(t));
xtitle("Fig.1. Analog wave");

subplot(1,2,2); plot2d(t,squarewave(t));
xtitle("Fig.2. Digital Wave");

連続量

連続量(アナログ)とは、絶え間なく連続する量のことを指します。
(0から1に移る前に無数の少数が続くイメージです)

現実に存在するものはこの連続量にあたります。
すなわち、時間や、物体を構成する細胞も全て連続した量です。

ちょっとややこしい話をすると、細胞と細胞の間に隙間はあっても、細胞自体に隙間はないです。
2本の木の間に隙間はあっても、木を構成する物資自体に隙間はないです。
これらは前者がデジタル(離散量)後者がアナログ(連続量)ということになります

離散量

離散量(デジタル)は、飛び飛びの値のことを指します。
例えば、人数など整数でしか表すことができないような量は離散量にあたります。

また、コンピュータは二進数しか取り扱えないということで、離散量(1か0か)しか取り扱えない機器であると言えます。
そのため、コンピュータで処理する方法のことを「デジタルな方法だ」と表現されることが多いのだと思います。 

・・・ちょっと待てよ、デジタルしか取り扱えないはずのコンピュータは、アナログの音声も取り扱えていますよね?
実はこれ、アナログ/ディジタル変換(ADC)という仕組みを用いて実現しています。

ということで、そのうちADCのメモも残していこうと思います。