アドカレ書いていたら夢が叶う話


嘘か真か、まことしやかなオイシイ話風のタイトルになりました。でも本当ということにしておきます。もうすぐクリスマスですね 皆様、小さい頃の夢ってなんでしたか。

Long, long ago.

2003年に今の会社に入ったのでもうそろそろ開発者歴20年と名乗っています。
未経験文系卒女性駆け出しエンジニアの(およそ)20年史 - Qiita

夢というのは甚だこそばゆいワードですがまあ、「小さいころなりたかったもの」をここでは夢と表現することにしまして、私の夢は「物を書いて暮らしたい」という夢 であり 物を書いて暮らせる人に「なりたい」という夢でした。

身近には、「小さい頃からプログラマになりたかった」、だからなった、という同僚もおります。同じで、「物を書いて暮らしたかった」、だけどものをかくというよりはよくわからん言語のよくわからん構文をまごつきながら打つ仕事 (開発者) になっていた、という不完全燃焼な思いが20年弱ありました。20年あればそりゃあ上海にもなにかの間違いで赴任したし、仕様、ログの見方、社内人脈、あらゆる手でトラシューくらいはできるようになるわけだ。だが、今の会社で今の開発者というキャリアを20年積んだところでそれは私の「なりたかった」ものではないのです。

私の20年史

海外との多拠点開発の話 - 上海でブリッジ開発をしていたときに感じていたことを振り返る - Qiita
自他に「対抗する」テクニカルサポートの目次 - Qiita
「エンジニアはどこまで」学びとキャリアの目次 - Qiita
リモートワークの目次 2021.11 - Qiita

書くひとに「なりたかった」から、書くことにした

で、まあ別にそれ以前から書いていたらよかったんだが、会社という組織がせっかく「書いたら良いよ」という風土、空気になったのでありがたく書くことにしました。2020年のことである。その秋口くらいから連打投稿し始めました。

この投稿がちょうどはてブの民の琴線にどストライクに触れるタイトルだったのだとおもっている。アンサー記事まで頂いて私は感動しました(←荒れる煽られるとかいう感性は無い人)。

うれしい。 それが原動力で2020年、一人アドカレをはじめました。25日間ひとりで1アドカレを埋めるという巷でもクレイジーな扱いを受けるアレです。2020年Advent Calendarに1ヶ月開発・学習記録を投稿し続けた結果を報告します - Qiita

今後の展望・課題3つ:2021年の今頃に 一層周りに良い影響を与えられるようになっていたい

見返してみると2020年末、こんなことを書いてました。分かっているじゃないか去年の自分。ものを書くためには、もちろん自分だけでなく、組織やもっと大きなところに好影響を説明できないとなかなか継続できない、させてもらえないですね。

発信することの好影響って?

何だと思いますか?例えば

海外「なぜ日本はハードウェアの時代と同じようにソフトウェアに秀でることができない?」 - Qiita
英語力と技術力向上のための海外Tech系Youtuber10選 +n - Qiita
GitHubのawesomeリストが本当にawesomeなものばかりだから一度見てほしい - Qiita
「次から気をつけます」に対抗する、反省文よりは効果が上がる再発防止、学びの機会 - Qiita

上の記事は1000以上あるいは1000に近いLGTMをいただいているものである。目立ちます。でも実はLGTM数やTwitterのフォロワーなどというのは 何らかの好影響が起こった結果気付いたら増えているもの だと思う。本当はもっとうれしいことがあります。

対: 自分への好影響

「SNS疲れ」と「発信」、「アウトプット」の線引き
単純に毎日何か溜まっていくことは楽しい。単に「草が生えることがうれしい」「生やし続けられていることがたのしい」。経験値が上がる実感、なのです。

アドベントカレンダーに参加しようかまだ迷っている人に - Qiita
にも自分が得をするから書いていると書きました。

対: 組織(チーム、会社)への好影響

一方で、自分の書いた記事を引用して、また書いてみようと思ってくれる人が居ます。どんどん居ます。
その技術記事、価値あります - Qiita
Best Qiita賞の裏側 ~プライズ提供プロジェクトにおける工夫と、プロジェクトの中で得た学び~ - Qiita
ホント学びだよなあ。もちろん読んでくれる人が居ます。顔の見える距離感、身近な皆に向けて書いた記事です。

人事システム「COMPANY」のバッチ処理の裏(側) の話 - Qiita
Delphi: TImage などの画像のちらつきを抑える - Qiita
Delphi: ファイルに保存 - Qiita
Delphi: いいえ(No)とキャンセル(Cancel)は違う - Qiita
そういえば弊社もCOBOL保守してるけど全然触ったこと無いなという人向け、COBOLを完全理解できる記事 - Qiita
バッチサーバーFargate化プロジェクトのまとめ - Qiita
開発者としてアイディアを整理したり問題を解決したいときの「6色ハット」 - Qiita

だからこその今年もアドベントカレンダーです。

対: 社会への好影響

だけでなく、オープンにこれらを行うことによって、それがそのままコントリビューションといわれる通り「貢献」活動なのだと思っています。大げさに言えば社会貢献。

とても書ききれませんがインスピレーションをくださった各位を感謝を込めここに書いておきます... 笑
https://twitter.com/Qiita
https://twitter.com/Kensuke_Shibata
https://twitter.com/getty104
https://twitter.com/xrxoxcxox
https://twitter.com/Yametaro1983
https://twitter.com/kondoyuko
https://twitter.com/ayatokura
https://twitter.com/chomado
https://twitter.com/dz_
https://twitter.com/t_wada
https://twitter.com/hiroki_daichi
https://twitter.com/ma_anago
https://twitter.com/akiko_pusu
https://twitter.com/the_uhooi

好影響をもたらし続けるためには?

これらって何なのか。私はそれはもっと簡単な言葉で「恩返し」のサイクルだと思うに至っています。よくまあ界隈ではアウトプットという言葉が使われますが私あまりそれはしっくりきていません(人との繋がりを「人脈」と言ってしまうようなミスマッチ感がある、しらんけど)。というよりは、自分が受けた学びやこうしたらいいんじゃないかなというアイディアを自分の中で消化して加工して、「恩返し」のように人様に還元する。そういうことだと思っています。

好影響 =「恩返し」

自分が嬉しかったこと、自分がやりたいことを伝えるツールでもあります。

マネージャーのお仕事をたのしくしたい - Qiita
「20年弱開発をやっていて一番嬉しかった瞬間」 - Qiita
育児していたからこそエンジニアのお仕事に役立ったこと10選 - Qiita
で結果、こんな小さな記事達ですらさらに小さく小さく嬉しい反応をいただきます。

「生きているだけで自己肯定力が上がる」
本当これ。子どもが育ってるという一点で肯定感がすごいある。1人だったら自分しか育てられないから焦りが出てしまうんだろうな。

「生きているだけで自己肯定力が上がる」に深く同感。

いつの間にか同業界に居た(私が来てしまったんだが)同級生ww ↑

某システム会社の方と面談した時に、入社理由お聞きしたら、「自分の子供が出来た時、この子の世代が大人になった時に今の社会の負を経験させたくないと思ったため(要旨)」とおっしゃっていて、自分もそういう視点で仕事していたいなって思った。この記事でそれを思い出した。

10年以上前になっちゃったのかな。
要望を聞いて、共通化できそうな点を製品に反映してくださるのが大変ありがたかったです。

等など10年越しでうっかりしたら涙がこぼれそうになるくらいには感動しています。これからも頑張ろうと思います。で、これです。「女性こそエンジニアになるべきだ?」デブサミウーマン登壇記録 - Qiita 、結果として大きく共感をいただき、インターネットという魔窟にこんなに輝いた世界があったんだということを久しぶりに知りました。

「恩返し」にいただいた声 (一部)

  • セッションで、Twitterからも質問の答えを見つけながら紹介していくセッションスタイル良いですね。いろいろな意見が学べるなど。
  • 女性に限らず、子持ちエンジニアってどうやって勉強時間をとっているのかって問題あるんだな〜
  • みんなが悩みを「気軽に打ち明ける」ことは、弱みではなく強みでもある。
  • 「楽しく」働けているかどうか。
  • 実力主義だけど、結構優しさもあるw
  • 気持ちを吐露できる土壌がある
  • 小さい子供の育児をしながら勉強時間確保、いつも考えてる
  • 本当に必要なのは制度よりもみんなの理解。
  • Slackのリアクション大切ですよね とくに共感系の絵文字はもらっても嬉しい!どの絵文字使うか選ぶの何気に楽しかったり、リアクションすることでデジタルでのコミュニケーションできるの良き!
  • 自分らしく働ける、はジェンダーフリーでありバリアフリーがいいなぁ。
  • 違いは「強み」
  • 環境や状態の違いを性別関係なく吐露しあえる、違いを強みにできる土壌、ホント必要だよなぁ
  • あつ読みwww かわいいネーミングだぁ。集まって読書ね。
  • ネガ→ポジにひっくり返すのがとんちみたいってホントだなぁ。
  • メンバーが正直で居られる環境は大事。そういう環境つくれてるかなぁ。
  • アウトプットは自分の資産
  • Slackで上司のチャンネルこそ荒らしにいく...新しい...これも信頼関係あってこその社内文化ですね。
  • 自分が選んできた人生と違う観点が多いので、学びが深いな〜素敵な方たちだな。
  • エンジニア業界って男性が多くて実力社会だけど、女性っていうマイノリティだけじゃなくて、育児介護などの理由で勉強時間が確保できないとかのマイノリティも、エンジニアがみんなで理解して支え合ってあっていて楽しめる職業になればいいな
  • 気軽にネガティブな事を言ってもらって、とんちで、ものの見方をポジティブな方向にひっくり返す
  • 続けるには楽しむこと。
  • めちゃくちゃ共感します。私も楽しくないと続かない
  • 「自分で選ぶ」「選んで良い」という自信が大事。
  • このセッション共感することも多かったし、気付きも多かった。
  • 分報チャンネル、初めて知った。
  • セッション冒頭でスライド100ページあると話していた通り、軽快なテンポでTwitterや社内の声なども交えて分かりやすくて楽しいセッションでした
  • 女性エンジニアとしての働きかただけでなく男性の育児や、みんなで理解してまわしていくことを紹介していたセッションに感動
  • 女性だけで考えるんじゃなくて、性別関係なく全体で考えて理解することが大切ですよね。
  • 素敵なお話しありがとうございました!
  • 「やらないといけない」じゃなくて、「やりたいからやってる」「数ある選択肢の中から選んでる」という考え方にはとても救われた経験があるので共感できた。
  • ママが楽しんでいること、気分良く過ごしていることは子供の幸せにも繋がると思う
  • 楽しくないことを、どうやって楽しくなるか皆で話し合うってすごく良いなって思った!
  • しんどい事とか愚痴をチーム内でシェアできるようになりたい。

社内からも鳥類アイコンや敬愛するおにいさんおねえさん各位

この資料見て自然と涙出ました いいこといっぱい書いてある・・・。

楽しく働くのに必要なことは、女性が女性が、ではなく、結局誰もにつながるというのが背骨にあってとっても聞きやすかった。
日々感じるまんま!

ネガティブなことを吐き出せる空気の話とも通じるけど、
どう時間を使うのか、作り出すのか自分で選べる、選んでいいというところが
弊社の強みなんだろうな。
頑張りたい人が勝手に頑張ってくれ、という風土なのではなく、
しんどいこともあるよね、と正直に言えるし、そのしんどいことは見方を変えたらこうともいえるよね、とFBもらえるかもだし、
ここなら強みで戦えるよね、ととんちをきかせてもらえるかもしれない。

。。。
。。。。うおおおこれは夢か?夢なのか?!

これからも世の開発者へ良い影響を受け、そして与えていきたい。

発信することで世の開発者と切磋琢磨できる、それを<font color=salmon>楽しめる</font>。
女性だからとか男性だからとかではなく、「自分らしく」
働ける職場がいちばん<font color=salmon>「はたらく」を楽しく</font>につながる。

---

<style scoped>

header {
    background-position: 95%;
    background-image: url(./images/whilogo-clear.png);
    color: #FFFFFF;
}
h1, section {
    background-color: #007cc5;
background-image: linear-gradient(135deg, #007cc5 42%, #ebcf34 100%);
    color: #FFFFFF;
    font-size: 200%;
}
</style>

<div class="box2">

## 「開発」を<font color=khaki>楽しく</font> :tada::woman_technologist::man_technologist:

本日のセッションから何かをヒントに、
少しでも女性エンジニアが、そしてすべてのエンジニアが
もっと<font color=khaki>「はたらく」を楽しめる</font>きっかけになればさいわいです。

</div>


(タイトルの伏線回収)

それって私が「なりたかった」ものなんじゃないかな

これからも世の開発者へ良い影響を受け、そして与えていきたい。

発信することで世の開発者と切磋琢磨できる、それを楽しめる開発になりたい。
女性だからとか男性だからとかではなく、「自分らしく」働ける

デブサミウーマンの資料は書きながらフォント、色、emoji、自力でこだわれるのが楽しかったです。工数こちらに全振りさせてもらい各位本当にありがとう。身を持って言いたいことは「自分」をだいじにしろ。「自分」がどうなりたいか決めろよ、それだけです。皆様も、なりたいこと、なりたい自分、あると思います。人と比べてモヤつくことばかりあると思います。でも「なりたい」とだけぼんやり思っていてもなれることなんてないです。しんどい物言いですが事実です。誰かが私を敏腕エンジニアにしてくれるなんてことはありません。ではなくて「やれよ」っていう、ただそれだけ です。

世の中では100日間漫画を書いたり、技術書を同人誌としてつくっていたり、そうしていたらいつの間にかなりたいものに魔法のようになっていたかのような話を聞きます。でもよくよくそうした方たちの話を聞くと、驚くことに非常に謙虚です。誰でもできることをただただ毎日やっていた。 そうしたら、いつの間にか天使の羽が目の前にあった。そうなんです。

「(すごい)エンジニアになりたい」なら、「毎日毎日毎日(すごい)コードを書いてみる、それをたった365日続けてみる」、ただそれだけです。 ちょうど365日草をはやしていた同僚がいました。 カッコイイです。そういうことだとおもいます。

「物を書いて暮らしたい」それは夢か?

はい。そう思ってたった365日続けていました。2021年12月です。意外と夢は叶ってました。

そんな「アドカレ書いていたら夢が叶う話」、種も仕掛けもない、種明かしでした。本当にありがとうございました。むしろ「俺たちの戦いはこれからだ!」ですね。今年残りも仲間の記事を後押しし、自分の芸をはぐくんでいきます笑

2022年の野望

来年はもうすこしまともにミッションを開拓し良いね・良くないね・マサカリ・ダメ出しもらいながら引き続き お金を稼げるよう 頑張るぞっていう今年のホリデーシーズン向け 良い話です!あーめちゃくちゃいい話だ!来年はもっと飲み会できると良いですね!!!以上昭和生まれの金曜日のコメントで締めまして

明日は @na82o さんの法改正対応の話だよ
読んでくださってどうも有難うございました~


Now.

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以上