PowerVC 2.0.2 設定 ~ リモート・バックアップ・ノードの登録 ~


はじめに

PowerVC 2.0.2 では、PowerVC管理ノードとは異なるサーバーをリモート・バックアップ・ノードとして登録し、イメージ・インポート、エクスポートをリモート・バックアップ・ノードですることが可能です。
リモート・バックアップ・ノードを使用することで、PowerVC 管理ノードがバックアップで必要なリソースを使用しなくて良いというパフォーマンス面での利点があります。

参考:


環境

PowerVC 2.0.2 (RHEL8.4 ppc64le on PowerSystems S824)
リモート・バックアップ・ノード (RHEL8.4 ppc64le on PowerSystems S824)
 => PowerVC で NPIV 接続でデプロした仮想マシンを使用


バックアップ・ノードの登録

GUI deログインし、"Storages" - "Backup nodes" に移動します。

"Add node" を押し対象のノードの登録設定を行います。

スクリーンショット 2021-12-04 20.40.22.png

Add を押したのち、リモート・バックアップ・ノードに PowerVC バックアップ・ノード用のモジュール(cinder サービス など) が導入されるため時間がかかります。

8分程度経過後 GUI 上で追加が確認できました。

GUI には出てこないのでどのように進捗しているかがわかりにくいですが、"/var/log/cinder/api.log" (リモート・バックアップ・ノード)、"/opt/ibm/powervc/log/powervc_install_.log"(PowerVC管理ノード) で確認できます。

図1.png

まだ Pending 状態です。
Network Connection が正常化すると、Health OK となります。(~15分くらい。環境による)

図1.png

正常状態になりました。

*注意

・yum repository を設定しておくことが必要です。
・PowerVC 管理ノードがPowerVCサービスで使用するネットワークとリモート・バックアップ・ノード として登録するIPアドレスは同じネットワークである必要があります。


イメージ・エクスポートの試行

既存のイメージをエクスポートを実行し、ovaファイルを作成します。
AIX7200-05-03 イメージを選択しています。

図4.png

ovaファイルの名前を任意に記載し、対象のバックアップ・ノードを選択します。
COS へのアップロードもオプショナルで可能です。

Export を押し、実行します。
図5.png

"Backup nodes" の Image backups に対象のイメージファイルがリストされました。

図6.png

サーバー上でも、testova.ova ファイルが作成されていることが確認できました。

# pwd
/var/opt/ibm/powervc
# ls -l
total 0
drwxr-xr-x 2 cinder cinder  6 Dec  9 15:58 image-backups
drwxr-xr-x 2 cinder cinder 27 Dec  9 16:03 image-ovas

# cd image-ovas/
# ls -l
total 8062568
-rw-r--r-- 1 cinder cinder 8256067716 Dec  9 16:03 testova.ova

以上です。