約半年、ひとり毎日ふりかえりをやってみたまとめ


この記事は「ふりかえりアドベントカレンダー2021」の9日目の記事です。

「自分の成長のためにも、ふりかえりって必須だよなぁ~」「この頃ふりかえりできていないな~」と数年間モヤモヤしていた私が、夏頃から半年近く「毎日ふりかえり」した経験をまとめ(ふりかえり)たいと思います。
動機等の部分はただの散文なので、手段だけ知りたい方は やったこと だけ読んでください。

わかっ(てい)たこと

  • 開発プロジェクトから支援チーム(のようなもの)に異動してから、1人で担当する作業ばかり、恒常的に続く作業ばかりで、開発プロジェクトのような「ふりかえるタイミング」がなくなりました
  • 同上で、チームで解決する課題やメンバのコミュニケーションよりも、単なる業務上の課題が大多数になり、「気づいたなら即改善」+「手が出せないものは出せぬ」→「ふりかえる動機」が薄くなりました
  • 自分のコスパが見えない+人事評価もほぼ固定なので「ふりかえるモチベーション」も下がってました (あまり大きな声では言えない)

そんな状態で「この手法でふりかえりやったら少しは続くかなぁ」「半年ごとにって決めたら少しは続くかなぁ」と試行錯誤しては「開発プロジェクトのふりかえりは楽しかったのにー!3ヶ月ごとにやれてたのにー! つまんないよーー!! 続かないよー!」といじける数年を過ごしていました。

そんな中テレワークが始まり、好きなBGMをかけることができるようになったので、歯抜けで聞いていた "ふりかえりam" を通しで聞いてみました。
ふりかえり話にどっぷり浸かって、自分の状況の何が拙かったのか気づきました。

  • 「ふりかえり手法」ばかり探して「手段が目的化」
  • 「問いかけ」が曖昧だったから「なにも出てこない」
  • その結果の「つまらない」→続かないのは当たり前

じゃあどうするのか?と考えるところからが やったこと になります。

やったこと

ふりかえりの目的を明確にした

「なんのためにふりかえりをやりたいのか?」を直接考えても曖昧な日本語しか思いつかなかったので、
「自分の仕事をどうしたいのか?」と問いを変えました。
(対象を「仕事」に限ったのは、今までの自分が何故かそうしていたからです。多分そこに無自覚な欲求が顕れていると思って)

割と即答で出てきたのは
「【楽】か【楽しい】仕事しかしたくない」
という私の価値観です。

顧客からのフィードバックがほぼ無いので「顧客の価値」は成果の測定に使えません。
どうせ「ひとりチーム」なので好き勝手しても構わない。
じゃあ、自分にとっての価値=【楽】【楽しい】を最大化する、それが私がふりかえる目的だ!と開き直りました。

目的に対応する手法を考えた

【楽】【楽しい】は仕事のアウトプットに対する評価ではないので、タスク(作業)ごとに終わったらすぐ評価しないと忘れるなと思いました。
頻度高めに評価するなら評価方法はシンプル簡単でないとやりません。

手間がかかっても面白いタスクは高評価をつけたいし、つまんねぇと悪態を吐く前に終わるタスクもまぁ高評価をつけたいです。
でも【楽】と【楽しい】は「混ぜるな危険」な気がしました。

ということでMiroにこんな領域を用意してみました。(イメージ図)

※ マイナス側の軸ラベルは後から書き足しました。
  書いたほうが良かったし、乱暴な言葉のほうが良かった。
※ この手法、どっかで見たことがある気がするのですが、見つけられませんでした。
  どなたか手法名がわかったら教えてください。

もともと作業時間を記録するのに toggl time trackerというのをブラウザから使っていたので
togglとMiroのウィンドウを (邪魔にならないようギリギリまで小さくして) 並べました。

1タスクが終わったらtogglの時間記録を停止して
Miroにタスク名を書いた付箋を作って↑のマトリクスのどこかに置く。
 +1日の終わりに書き漏らしがないかチェックする。
という手順で、まずはデータ集めを始めました。

やってみた変えてみたやってみた

やってみた1

数日続けたらこんな感じの配置になりました。

※日報作成のような同じ作業(手順)を繰り返した場合は付箋を重ねました

2日目に「しまった、楽ちん度合いを決めてなかった」と気づいたので
 楽ちん度が高い ← 1時間未満 数時間 半日
          <軸交点> 
 1日 数日 数週間 → 面倒くせぇ度が高い
と仮決めしました。
※但し、作業終了時の「気持ち」が最優先です。

好きじゃない作業は、それでも妥協できる程度には「楽ちん」だったんだなと思いました。

変えてみた1

もう数日経ったとき、作業しながら「クソがぁぁぁぁ!💢」と叫び続ける羽目に陥りました1
付箋は当然マトリクスの左下の端も端に置きましたが、それだけでは気が収まりません。
二度とこんな作業をするもんか、こんなタスクは撲滅してやるという決意を込めたピンクの領域を用意してみました。

やってみた2

翌日、週1でやっている勉強会2が終わったときにふと思いました。「勉強会、永遠にやりたい...」
ということで右上にもピンクの領域を用意しました。

変えてみた2

数週間続けてこんな感じになりました。

「クソがぁぁぁぁ!💢」や「永遠にやりたい...」と思ったタスクにあわせてピンクの範囲を広げていったところ

  • 作業量が数日を超えるような仕事は楽しくなければやってられない
  • 楽しくても数週間かかるような仕事はあんまりやりたくない

という自分の価値観が明確になりました。

やってみた3

数ヶ月続けてみたところ、付箋の分布は↑と同じ傾向になりました。
また「クソがぁぁぁぁ!💢」と思うタスクはこれ以上増えませんでした。

約半年のまとめ

① 撲滅したいタスクは、半年~1年間で数件程度の頻度で現れる

思ってたよりは少ない。(だがしかし絶許です)
頻度も低いので、どうやって改善するか半年ぐらい腰を落ち着けて取り組んでも良さそうです💪

②「少しだけつまらなくて少しだけ面倒」というタスクは皆無
 + サクッと終わる作業でも楽しくないタスクが沢山ある

思ってたよりは価値の高い仕事をしていたのでしょうか...。
撲滅したいタスクが消えたら私の仕事は最高になるのか、
そうなったら次はサクッと終わるけど楽しくないタスクが撲滅対象になるのか、要観察とします。

つぎやること

実は、直近1ヶ月弱、「毎日ふりかえり」が滞っています。
勤め先が「週4日出社」の方針になり、勤め先のProxyが Miroの接続を弾く ので、「タスクが終わったら直ぐに付箋を置く」ができなくなってしまいました。
別にそこまで長い通勤路ではないのですが、帰宅して着替えて家族の晩ご飯を用意して...という生活時間が挟まってしまうと、やっぱり「今日の分のMiroを更新しよう!」とはなかなかならず...

ということで、私の「つぎやること」は、別の「毎日ふりかえり」を実施する方法を検討することです。
実施可能な方法であることに加え、自分のタスク管理で使っている以下のツールと巧く連携できると良いなぁと考えています。
ただ「タスク」の粒度が全部違うので、別々のほうが楽かもしれませんが...

  • Toggl Tracker (作業時間の記録. 毎月1回、会社の工数記録システムに転記している)
  • Trello (個人プロジェクトのタスクを列挙している)
  • Redmine (会社のプロジェクトで使っている)

  1. 会社のPower Pointテンプレートが大幅変更されて、毎月作成している社内資料と毎年作成している社内資料を作り直す羽目になったのです。アスペクト比やフォントサイズが変わって、さらにアクセント色も赤→白、青→灰みたいな変更で、使い回しがまったく効きませんでした...。 

  2. いわゆる「もくもく会」に近いものなので、自分が興味がある技術テーマを調べることができます。