Microsoft 認定試験で出題される問題のセクションと種類について


Microsoft 認定資格 (Fundamental/Associate (Speciality)/Expert) を取得するためには、対応した試験に合格する必要がありますが、どういった形式で出題されるかを予め知っておくと、試験時に慌てることがないかなと思い、纏めてみました。

出題される問題のセクションについて

認定資格によって異なりますが、試験で出題される問題のセクションは以下となります。
セクション内では問題の見直し (一部除く) が可能ですが、セクション終了後は見直しができなくなるため、

  • 問題
  • シナリオ (ケーススタディ) 問題
  • ラボ問題

10 年以上 Microsoft の認定資格の試験を受けた経験上、各試験ごとに現れるセクションは以下のとおりです。

認定試験 問題 シナリオ (ケーススタディ) 問題 ラボ問題
Fundamental 試験 1 セクション 0 セクション 0 セクション
Associate (Speciality) 試験 1 セクション 1~2 セクション 0 セクション
Expert 試験 1 セクション 1~3 セクション 0~1 セクション

問題

試験ごとに異なりますが、 大体問題数が 1 セクション 35~50 で出題される形となります。
問題の中に回答の前提となる環境の概要と質問が記載されている形となります。

問題については、以下の形式で出題される傾向にあります。

  • 単一選択問題
  • 複数選択問題
  • 「はい」か「いいえ」問題
  • ドラッグ アンド ドロップ問題
  • 並び替え選択問題
  • アクティブ スクリーン (プルダウン) 問題
  • ホット エリア問題
  • ショート アンサー問題
  • 繰り返し質問 (選択肢) 問題

シナリオ (ケーススタディ) 問題

1 セクションとして、問題数 4~8 で出題される形となります。
問題の形式は上記の問題とほぼ同じで以下のとおりの傾向となりますが、問題の中には環境の概要は記載されておらず、別途シナリオ (ケーススタディ) を確認しながら、問題内の質問を回答する形になります。

  • 単一選択問題
  • 複数選択問題
  • 「はい」か「いいえ」問題
  • ドラッグ アンド ドロップ問題
  • 並び替え選択問題
  • アクティブ スクリーン (プルダウン) 問題
  • ホット エリア問題
  • ショート アンサー問題

ラボ問題

1 セクションで問題数 2~4 で出題される形となります。
ラボ問題については、質問に対する回答をサンドボックス環境 (Windows のデスクトップ画面) から実際に操作していく形となります。

Expert 試験でのみ出題される傾向にありますが、サンドボックスの起動が遅い、キーボード入力や操作性に難などの問題があったせいか、現時点でラボ問題はほとんど見られません。

出題される問題の種類について

単一選択問題

一番オーソドックスなものになりますが、質問に対して最も適した回答を選択肢から 1 つだけ選択する問題となります。

複数選択問題

質問に対して回答を選択肢から複数選択する問題となります。
複数選択問題には、以下の 2 つの種類があります。

  • 「選択した回答が質問に対する解決策として完全に満たす」場合
  • 「選択した回答が質問に対する解決策の一部を満たす」場合

「はい」か「いいえ」問題

質問に対して、「はい」か「いいえ」で回答する問題となります。
1 つの問題に対して複数の質問が存在する形となります。

ドラッグ アンド ドロップ問題

選択肢エリアにある選択肢の中から、最も適したものを回答エリアにドラッグ アンド ドロップする問題となります。
1 つの問題に対して複数の質問が存在する形となります。

並び替え選択問題

質問に対して、要求を満たすように選択肢エリアにある複数の選択肢から回答エリアで正しい順番に並び替える (ドラッグ アンド ドロップする) 問題となります。
この問題は、操作を実施する際の手順系の問題として出題される傾向にあります。

アクティブ スクリーン (プルダウン) 問題

質問に対して、最適な回答をアクティブ スクリーン (プルダウン) から選択する形の問題となります。
1 つの問題に対して複数のアクティブ スクリーン (プルダウン) が存在する形となります。

ホット エリア問題

質問に対して、選択可能なホット エリアをクリックして回答する形の問題となります。
Azure ポータルや Microsoft 365 管理ポータルといった実際の画面で選択できる部分がホット エリアになることが多いです。

ショート アンサー問題

問題として自分はまだ見たことはないですが、質問に対する要件を満たすようなコード (SQL クエリ、プログラムなど) を回答エリアに実際に入力して回答する形となります。

繰り返し質問 (選択肢) 問題

繰り返し同じ質問、もしくは繰り返し同じ選択肢が出題される形となります (大体 3 回が 1 セット)。
この問題については、一旦回答すると見直しができなくなってしまうので、注意が必要です。

繰り返し質問問題

繰り返し同じ質問が表示され、記載されているソリューション (解決策) が質問の要件を満たしているかどうかを「はい」か「いいえ」で選択する問題となります。

繰り返し選択肢問題

質問の内容は異なりますが、表示される選択肢は同じ問題になります。

おわりに

概念や操作手順を含めて試験範囲の内容を理解しているつもりでも、いざ試験となった際に出題の内容で混乱してしまってしまわないよう、出題される問題のセクションと種類についてまとめました。

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