SIerよりWeb系だ!と決意し転職したエンジニアの振り返り
こんにちは。株式会社ZOZOでエンジニアをしている@taquniumです
この記事は ZOZO Advent Calendar 2021 #4 11日目の記事になります。
はじめに
本記事はテックネタに困った自分が書いたポエム記事です
もともと中規模SIerで13年ほど受託開発に従事しておりましたが、約1年の離職期間を経て2021年の9月から現職に入社し3か月が経過しましたので、そこに至った経緯や現在の所感を書きたいと思います。
似たような境遇の方や、現在転職活動中の人に向けて、参考になる情報を提供できればと思います。
自己紹介
前述しましたが、現在36歳で約1年前から転職活動を行い現職に入社しました。
妻と猫と3人で暮らしております。
開発経験は組込みからAndroid、Webアプリまでさまざまです。リーダ/サブリーダの役回りでマネジメントや開発リードすることが多かったです。
スキルセットとしては結構カオスなのですがフロントからバックエンドまで幅広く浅くという感じです
- C/C++(もはや使わないが自身の基礎となった)
- Java(version古めだが一番付き合いが長い)
- Android
- Linuxやらshellやら
- RDBやらSQLやら
- Angular/Typescript
- Javascript
- Spring etc
レガシーな案件が多く、未だにSVNを使っていたりExcelでWBSを作ったりといった環境で過ごしていました。
また自社側の管理業務も行っていました。
転職の動機
いくつかあるのですが、
- 前職の会社規模や商流的にレガシーかつ旧態依然の組織体制やプロセスを採用した開発案件を担当する確率が高く、希望のスキルアップ、キャリアの実現ができないと判断した
- このままでは市場価値が下がっていくと危機感を抱いた
- 2次受け開発で客先常駐が多く、実態としてはSESのような状態が続いており、エンジニアマネジメントが機能しておらずチームの長期的な成長も難しいと判断した
- 関わるプロダクトやチーム・自己研鑽へのモチベーションに限界を感じていた
- 「ソフトウェアエンジニア」としてのキャリアパスが整備されていない。キャリアアップは組織の管理職を目指すしかない
- 自身が関わるプロダクトにもっと愛着を持ちたい。プロダクト志向のエンジニアリングがしたい
このような感じです。SIerの皆様、心当たりありませんか?
ちくしょう!転職だ!と思うことが何回もありました。
しかしそのたびに何かしら理由をつけて決断を先延ばしにしてきました。
決断するきっかけとなったのはコロナ禍です。
まだリモートワーク環境が整備されていなかった前職ではそれなりに混沌とした状況になり、ワークライフバランスが崩壊しました。
当時はまだ「エンジニア35歳定年説」というのも頭の片隅にあり不安もありましたが、家族の後押しもあったことと、それなりに経験は積んでるしなんとかなるだろ!という気持ちで、次を決める前に転職を決断しました。
(なお、前職辞めて半年ぐらいはリフレッシュするためグータラしていましたw)
目指すは、
- 会社一丸となって、自社が信じるプロダクトを成長させていける
- プロダクト志向/顧客志向のエンジニアリングをしている
- エンジニアの評価軸やキャリアパスが明確である
- 自身の強みが生かせる
- 社会情勢の変化や自身のライフイベントに合わせ、働き方を柔軟に変更できる
このような企業です。エンジニア組織の規模的には、100~300名ぐらいを目安に考えていました。
結果として、希望条件をすべて満たす現職に入社できたわけですが紆余曲折ありました。
自分の市場価値を測る
自身の強み弱み、市場価値を測るには、自分の頭だけで考えるだけではとても難しいです。特にSIer→Web系を志望する場合難しいと思います。
なので、客観的な物差しが必要だと考え探しました。
まずはエージェントなどにも登録するために職務経歴を整理しレジュメを作成するわけですが、自身のスキルや経験が世の中のWeb系テック企業が求めるものに足り得るのか、当時の私では理解が足りていませんでした。
OSS活動や外部発信、SNSを活用していなかった自分にとって当初なかなか難航しましたが、
- とにかく勢いのあるテック企業の求人情報や公開社内報,テックブログなどを読み込み、何が求められているのか分析しまくる
-
Developers Roadmapsで自身のスキルを体系的に俯瞰する
- 自身がトレンドからどのように乖離しているのか、すぐわかります。また、エンジニア共通認識となっているキーワードをここで自身に刷り込みます
- エージェントと積極的に対話し、市場動向を入手する
- できれば、リモートで対面で話せるエージェントを活用するのが望ましいです
- 企業とダイレクトマッチングできるサービスを利用し、積極的にカジュアル面談をセッティングして、エンジニアや採用担当者とコミュニケーションする
- 特にエンジニアマネージャーやCTOの方と話せる場合、その機会はとても貴重です。リモートが推進され、面談しやすい状況なのはとてもいいと思います
といった行動を繰り返し、そこで得られた知見を自身の職務経歴にフィードバックすることで朧げに見えてきたと思います。
とにかく自分の中身を言語化するために、Notionでスクラップを書き溜めました。
キャッチアップ
ある程度自己分析を進めると、やはり足りない部分が見えてきます。
そこで以下のようなキャッチアップを都度行っていきました。
- 技術的な部分は一朝一夕ではないので、これまでの経験の整理と言語化、深堀に主軸を置き、強みと言えるように補完した
- これまでの開発でなんとなく使っていた言語やFWの知識、開発手法の知識などを書籍やオンラインセミナーなどで体系的に補完しました
- 良書と紹介されるような本を読み漁り、自分の考え方や意識をモダン化、アップデートしました
- フルリモートでの労働環境を視野に入れた環境整備、エージェント面談やカジュアル面談・選考を通じたリモートコミュニケーションの訓練を行いました
- コロナ禍でリモート開催されるようになった勉強会やセミナーなど(connassなど)に積極的に参加しました
- 勉強会の過去アーカイブなどを漁りました。アーカイブを残してくれている方には感謝しかありません
また、INPUTした情報は、自身の頭で整理し、特に公開するつもりがなくともNotionでスクラップとして書き溜め、後でふとした時に振り返れるようにしました。
youtubeとかでオンラインサロンとか流行ってましたが、そういうのには参加していません。
Githubや外部発信情報の評価
そもそもSIerで受託開発してる人は、会社や発注元の規則もあり、あまり外部発信できていない人も多いのではないでしょうか?
また、プライベートな時間を使ってひたすら勉強したり、外部イベントで登壇したりする人は結構稀だと思います。
しかしながら、Web系企業に応募しようとするとGithubや外部発信情報の登録(いわゆるエンジニアのポートフォリオ)を求められることがあります。もちろんその内容の評価が高ければプラスとなりますが、私が感じた限りでは以下のような感じです
- 必須ではないし、評価されるほどのOutputは稀
- 採用側もそれを認識しており、付け焼刃なものは逆効果
しかしキャリア形成の上で重要な部分ですので、今後はしっかりと取り組んでいければと思います。
選考中に印象に残っていること
どの企業からも聞かれますが、やはり将来的に自身がどういうエンジニアになりたいのか、明確なビジョンがあるかが重要だと思います。
エンジニアのキャリアパスも多様化しているので、各企業で特色があり、話を聞くと面白いです。
事前にマッチ度を測っているのでどの企業の選考もスムーズに進んだと記憶しています。
自身の希望と企業側が用意できるポジションとマッチしない場合、縁がなかったということになってしまいますので、やはりカジュアル面談などを通じて企業との対話を濃くすることは重要だと思います。これは求人情報を見ただけではわからない部分です
あとは求人に必須と書かれているスキルでも、実は必須じゃなかったりキャッチアップの姿勢があれば大丈夫だったりするところですかね。
とにかく企業に興味があれば話をしてみることをお勧めします。
転職後からこれまでの振り返りとまとめ
さて、これまで書いたような活動を経て10社程度応募して最終的に2社の内定をいただき、2021年9月から現職に至ったわけですが、当初の不安はどこかに消え去り、生き生きとストレスなく仕事ができております。
- 離職期間があってもしっかり自身をアップデートできていて、それが表現できれば問題なし!
- エンジニア35歳定年説はない!
- GithubとかAWSとか業務で触った経験薄くても学ぶ姿勢があれば大丈夫!SVN未だに現役でした!と堂々と言おう
まだ3か月ではありますが、転職活動中に行った自身のアップデートはしっかり活きています。しかし今思うのは、転職活動が終わったあとも、継続的に社外の変化を取り入れていく必要があるということです。
Web系企業は社内の変化も早く、そちらにも付いていく必要がありますので、自主的に自身を変化させる柔軟な姿勢が大事ですね。
また、自身の待遇を上げていく為にも、転職意欲がなくとも定期的に市場価値を測るというのは重要なことだと思います。
それがモチベーションにもなるし、会社の評価制度もいい意味でブラッシュアップされていくのではないしょうか。
Author And Source
この問題について(SIerよりWeb系だ!と決意し転職したエンジニアの振り返り), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/taqunium/items/d53744386adf970e46ee著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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