ペライチにおけるオフショア開発について
はじめに
この記事はペライチアドベントカレンダーの19日目の記事です。
こんにちは 株式会社ペライチ エンジニアリングマネージャーのみついです。入社時からペライチのオフショア開発の立ち上げ、プロジェクト推進を行っております。
現在ペライチでは保守案件として、CakePHPのアップグレードに伴う大規模なマイグレーションを行っているのですが、この案件で会社として初めてオフショア開発を採用し、プロジェクトを進めております(これまでもQAではオフショアを利用してはいましたが開発は初です)
。
本記事ではオフショア開発の状況をお伝えすることで、SaaSのスタートアップがどのようにオフショアを活用しているか、またペライチの中の様子が少しでも伝わったらなあと思い執筆しています。
基本情報
契約体系とオフショア体制
ペライチでは開発(単体テストまで)とQAで別のオフショア会社さんにお願いしています。これは前述の通りもともとペライチのQAを行っていたオフショア会社さんがおり、彼らにドメイン知識(業務知識)があったため、QAはそのまま既存の会社さんにお願いしたためです。
それぞれラボ契約で行っており、人数は専任/兼任、時期によって変わりますが、ピークで開発で15人、QAで8人くらい携わっています(QAは自動テストの実装なども取り組んでいるので多めです)。
結構な人数ですが専任のペライチの担当は私だけです笑
ちなみにペライチ開発全体の体制につきましてはこちらの記事をご覧ください。
ペライチ開発チームのご紹介
気が向いたらオフショアベンダー選定編なんかもやるかもしれません。
オフショア会社の拠点はダナンです
そうダナンです。リゾート地です。両社ともです(開発会社はハノイ、ホーチミンにも拠点があります)。
ベトナムオフショアといえばハノイ、ホーチミンを浮かべる方もいるかと思いますが、次点で来るのがダナンかと思います。
ちなみに現地の有識者曰く、ダナンの人材はハノイ、ホーチミンの人より頑張り屋さんで日本人に合っているようです。その上でスキルレベルはハノイ、ホーチミンと変わらないので良いそうです。実際私もそう感じています。
そもそもなんでオフショア?
今回の案件は大規模なマイグレーションのため、かなりの工数が必要です。しかしながらペライチではやりたい機能開発がまだまだ山ほどあり、内製化するとその分開発リソースがそちらに割かれ、機能開発スピードが落ちます。
そのためオフショアを活用し、機能開発のペースを落とさずマイグレーションを行うことにしました。
案件の特徴的に保守開発でドメイン知識がそれほどいらないというのも決め手になりました。
ペライチにおけるオフショア開発の特徴
オフショア側に日本人がいない
開発会社に限った話ですが、全員ベトナム人です。とはいえコミュニケーションは日本語で行っています。ブリッジSEは日本語の話せるベトナム人が行っています。
よくオフショア会社のブリッジSEが日本人のパターンも多いかと思いますが、コストの問題もありこの形で実施しています。
完全リモートです
このご時世なので特徴にもならないかもしれませんが、完全にリモートで行っています。
その分、毎朝朝会を行いコミュニケーションはしっかりと取っています。コミュニケーションはZoomとSlackです。
とはいえ早く国外に行けるようになって現地視察したいものです。
2社が関わっている
前述の通り、開発とQAで会社が分かれています。コミュニケーションは必ずペライチを通すようなこともなく、両社で直接調整なども行ってもらってます。
今どんな感じ?
なかなかリスキーじゃないっすか?
前項までの案件内容や体制、特徴を聞いて察しがいい人は気付くかもしれませんが、いきなりの大規模案件でオフショアって結構リスキーじゃないっすか?ということです。
はい、私も思います。が我々もバカじゃありませんのでリスクヘッジはしっかりと行っています。
どうやってリスクヘッジしたの?
まず、いきなり本開発は行いませんでした。
ベンダ採用段階で技術力などは高く評価していましたが、担当する方の能力、アウトプットを見たかったため、
PoCと称して、実際に一部機能のマイグレーション作業を行ってもらい、評価するフェーズを設けました(契約も分けています)。
また、今回のマイグレーションにおいては段階移行方式をとったため、段階移行中の共存環境の構築、フィージビリティもPoCフェーズに含めました。
ちなみにオフショアベンダの評価は以下の観点で行いました。
- ソースコード品質
- 日本語コミュニケーションは問題ないか
- ドキュメント品質
- 技術力
結果として、問題ないことが分かったためそのまま本開発に進みました。
んで現状どんな感じ
プロジェクトも佳境に入り忙しい日々が続いてますが、現状進捗通りに進んでおりうまく行っていると思います。
直近はW杯最終予選で日本とベトナムが対戦しており、その話題で盛り上がったりしてます(ベトナム人はサッカー好き多いです)。
最後に
個人的に割と昔からオフショアに携わっており、今回久々にオフショア活用したのですが、全てにおいてレベルがめちゃくちゃ高くなっていました。コストメリットだけでなく、技術力活用という意味で今後もオフショア活用したいと思っています。
(オフショア拠点作って現地滞在とかしたいなー笑)
以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました!
Author And Source
この問題について(ペライチにおけるオフショア開発について), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/mitsui_peraichi/items/a13bee395da3281c8622著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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