IICS でOracle Cloud のAutonomous Database に接続してみる


この記事は インフォマティカ Advent Calendar 2021 Day 23 の記事として書かれています。

はじめに

Oracle Cloud Infrastructure(OCI) のAlways Free で提供されているAutonomous Database にInformatica Intelligent Cloud Services(IICS)から接続する際の設定方法について説明します。

Always Free枠でなくても、基本的には同じです。

Oracle Cloud で実施すること

下記の方法で、クライアント資格証明(ウォレット)を取得します。

  1. Autonomous Databaseの詳細画面から、「DB接続」ボタンを押します。

  2. データベース接続の画面で、「ウォレットのダウンロード」ボタンを押します。

  3. 任意のパスワードを設定して、「ダウンロード」ボタンを押します。

これで、Wallet_ADB01.zipが生成されます(ADB01はデータベース名)。

IICS で実施すること

  1. SecureAgentサーバーの任意のディレクトリに解凍したウォレットを配置します。今回は、C:\IICS\Oracleの下に解凍しました。

  2. 解凍した中からtnsnames.oraを開いて、下記の情報を取得します。

    • host
    • port
    • service_name
  3. IICSの管理者画面から「接続」を選択し、「新しい接続」ボタンを押します。

  4. 下記の情報を入力します。

項目
接続名 任意の名前
タイプ Oracle
ランタイム環境 使用するSecureAgentを選択
ユーザー名 DBのユーザー名
パスワード DBのパスワード
ホスト DBのホスト名(tnsnames.oraから取得)
ポート DBのポート番号(tnsnames.oraから取得)
サービス名 DBのサービス名(tnsnames.oraから取得)
コードページ UTF-8
暗号化方法 SSL自動
暗号プロトコルバージョン TLSv1.2
サーバー証明書の検証 False
キーストア SecureAgentサーバーに解凍したewallet.p12ファイル
キーストアのパスワード ウォレットを作成する際に使用したパスワード

「接続のテスト」ボタンを押して、成功したら完成です。保存して、終了します。

まとめ

最初にやったときに設定方法が分からずとてもハマったので、記事にしました。

IICSもFree Serviceを提供してますので、OCIのAlways Free環境と組み合わせると、無料で環境構築することができます。しかもどちらも商用利用が可能です。ぜひご活用ください。