[OutSystems]Professional DevOps Engineerのサンプル問題について解説 1/2(#1-#5)
Professional DevOps Engineerは2022/3に追加された試験。名前通り、OutSystemsでCI/CDを実践するための知識が問われる。
試験情報のPDFと一緒にダウンロードできるサンプル問題を解説する。
全部で10問で、この記事では1問目-5問目が対象。
サンプル問題は、
https://www.outsystems.com/learn/certifications/
の、「Professional DevOps Engineer」項目のリンク「Exam Details」でダウンロードできる資料から。「Sample Exam」がついている方のファイルが該当する。
1 IT Team
ITユーザーのTeamについての問題。
ITユーザーは開発者・運用者のアカウント。Service StudioやService Centerへのログインに使う。
Teamというのは、いくつかのアプリケーションに対してまとめてITユーザーの権限を設定するもの。
各選択肢を見ていくと、
A: ○(IT Teamは、開発者や運用者のITユーザーのグループに対して、複数のアプリケーションに対してまとめて権限を与えるもの)
B: ○(IT ユーザーは複数のTeamに所属できる)
C: ×(アプリケーションは複数のTeamに所属できない)
D: ○(Aと同じ理由)
設問は正しくないものを聞いているので、Cが正解。
2 ITユーザーの権限レベル
OutSystemsの監視データにアクセスするには、「Monitor and Add Dependencies(監視と依存関係の追加)」が必要。
環境に対する権限レベルの「Monitor and Add Dependencies(監視と依存関係の追加)」の項を参照。
というわけで選択肢Bが正解。
3 Consume REST APIのURL設定
Consume REST APIは、外部のREST APIをOutSystemsのServer Actionのように呼び出すことができる機能。
問題は、環境(開発・QA・本番のようなOutSystemsの環境)ごとに、テスト目的で異なるURLにアクセスさせたいが、どうすればいいか? というもの。
こういうときは、Service Centerを使い、環境別にホスト部分を上書きする。
具体的には、以下のようなConsume REST APIがあるとすると、
Service Centerで該当モジュールのページを開き、Integrationsタブ下のConsumed REST APIsに表示されるREST APIのURL部分(下図の黒く塗りつぶした部分)を上書きできる。
Service Studioで定義したBase URLは、URLのデフォルト値として扱われる。環境内でService Centerで上書きするときに設定する項目名はEffective URLと呼ぶ。
上記の説明に対応する選択肢はA。
4 デプロイ計画の再利用
デプロイ計画は、LifeTimeで、アプリケーションをある環境から別の環境にリリースするために作るアプリケーションの一定バージョンのセット。
デプロイはデプロイ計画に従って行われる。
デプロイ計画を再利用するに記述がある。
手順説明の中で、デプロイ計画を再利用する操作の過程で
ポップアップウィンドウで、新しい計画のソース環境とターゲット環境を選択します。
とあるので、ソース環境とターゲット環境は変更できる。同じであるときのみ可能とする選択肢Bは×。
[Reuse Plan]操作は、中止されていない完了済みのデプロイ計画に対してのみ実行できます。中止された計画に対しては、[Retry Plan]操作を使用してください。
とあるため、中止された計画に対して実行できるとしている選択肢Aも不可。
任意のソース環境とターゲット環境を選択できますが、ソース計画に含まれるアプリケーションが1つ以上ソース環境に含まれている必要があります。
とあるため、ソース環境に「全ての」アプリケーションが含まれていなければならない、とする選択肢Cも誤り。
というわけで残ったDが正解。
5 CI/CD パイプラインの環境構成
OutSystemsによる継続的デリバリーパイプラインの構築に、OutSystemsが推奨するパイプライン構成(なんと5環境構成。随分贅沢な構成)がある。
Acceptance環境では、
通常のローコード開発インフラのQuality Assurance環境と同じように、この環境でリリース候補版の手動テストや探索的テストを行うことができます。
とあるように、手動のテストを行うので、選択肢Aが正解。
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