VMware Cloud on AWS環境でストレッチクラスタを作成してみた (#2後編 - 4ホスト構成)


1. はじめに

VMware Cloud on AWS」でストレッチクラスタを作成したので、備忘録を前編と後編にまとめます。
後編である本稿は、前編で作成した「2ホスト構成のストレッチクラスタ」をスケールアップする手順、vCenterからみた構成画面をご紹介します。

前編では、ストレッチクラスタの概要、「2ホスト構成のストレッチクラスタ」の作成手順、vCenterからみた構成画面、および2ホスト構成における同時稼働可能な仮想マシン台数の制約についてご紹介しました。

ストレッチクラスタの概要は下図もご参考ください。


Amazon Web Services ブログ 「VMware Cloud on AWSの耐障害性設計に関する考慮事項とベストプラクティス」から図を引用

2. 2ホスト構成のストレッチクラスタを4ホスト構成にスケールアップする

対象のSDDCを確認する

対象のストレッチクラスタが所属するSDDCを確認します。

対象のSDDCに対して、「Add Hosts」を実施する

「Actions..」から「Add Host」を実行します。

2ホスト追加する

一度4ホスト構成のストレッチクラスタからにした後、2ホスト構成のストレッチクラスタへの変更はできないのでご注意ください。

4ホスト構成のストレッチクラスタなったことを確認する

4ホスト構成となったことに伴い、コンピュートリソースが増加していることを確認します。

36台の仮想マシンをPower-Onできることを確認する

前編ではエラーとなりPower-Onできなかった、36台目の仮想マシンが4ホスト構成のストレッチクラスタではPower-Onしていること確認します。

3. さいごに

前編、後編でVMware Cloud on AWSのストレッチクラスタ構成にかかる各種考慮事項、vCenterからみた構成画面、スケールアップ手順についてご紹介しました。

2018年にストレッチクラスタのプレビューがアナウンスされてから、さまざまなリージョンで正式にサポートされていき、ストレッチクラスタの最小ホスト数が6ホストであった頃を経て、最小4ホストとなり、現在では最小2ホストでストレッチクラスタが構成できるようになりました。

ますます多くのユースケースに対応し、さらに進化していくVMware Cloud on AWSにご興味を持っていただければ幸いです。

VMware Cloud on AWSの進化の歴史については次をご参照ください。
「VMware Cloud™ on AWS リリース ノート」

4. 参考記事