インタラクティブフォームを使ってみる


はじめに

Automation 360のインタラクティブフォームを使ってみました。
今まで自動実行バンザイのRPAなのになぜ応答待ちダイアログ使うのだ?!と食わず嫌いでした。
ここではAARIライセンスが不要なAARI for Desktopを使ってみます。
AARI自身の詳しい説明は省きます。
単にAutomation 360で応答待ち画面を使ってみるという話です。

概要

おおまかな手順です。

  • フォームを作る
  • フォームを表示するBotを作る
    (a)フォーム変数を作る
    (b)フォームの応答を待つトリガーループを作る
    (c)ハンドルの中で何等かの処理をしてBreakでループを抜ける

ここの(a)で作っておいたフォームの名前が直接指定できるのかと勘違いし、少し悩みました。

何を作るか

画像を表示して、その内容を見てOKなら「承認」ボタンを押す、
というGUIを作ってみます。
社内システムで大抵は自動処理できるけど領収書があった場合は部長の承認が必要、というケースを想定しています。

フォームを作る

オートメーションのアイコンからフォームを作ります。「新規作成」から「フォーム」を選んでもOKです。

フォーム名は「form領収書承認」にします。
左側の要素から「画像」と「ボタン」を配置します。

画像のパスに「c:\temp\領収書.png」
ボタンのテキストに「承認」と入れています。

Botを作る

先ほど作成したフォームを表示し、「承認ボタン」を押されたら何等かの処理を行うBotを作成します。

・インタラクティブフォームから「表示」を追加

どのフォームを表示するか指定するために「フォーム名」を変数で指定します。
変数は (x)+ を押すと作成できます。

ここで変数名はformVarにしています。
デフォルト値として「選択」から先に作ったフォーム「form領収書承認」を選択します。

このままだとフォームを表示してすぐ閉じてしまいます。
表示したあと待ち状態になってボタンが押されたら処理が動くようにします。

・表示の後に「トリガーループ」を追加する。

・すると、トリガーループとハンドルが作られるので「ハンドル」を選択し、トリガー条件を指定する。

・トリガー条件は「インタラクティブフォーム」を選択し、フォーム名と条件となる要素(ここではボタン)を選択します。またアクショントリガーとして「クリック時」を選択。

・ボタンが押されたときの処理として、「メッセージボックス」と「Break」を追加します。

かなり手抜きですが、これで
画像を表示して、ボタンを押すと何等かの処理をするBotができました。

使い方としては

例えば、部長のPCをAttended Runnerにしておきます。そしてC:\tempフォルダの下に画像ファイルが置かれたら上のBotが起動するようなトリガー実行の設定をしておく。共用の実行マシンで処理をしているときに要承認のものがあれば、そのファイルを部長のPCにコピーする。
などが考えられそうです。

本当はプロセスを組んで、1つの枠組みで処理するのが本当なのでしょうが、お手軽なフォームの使い方として書いてみました。

参考になるリンク

https://docs.automationanywhere.com/ja-JP/bundle/enterprise-v2019/page/enterprise-cloud/topics/aae-client/forms/using-interactive-forms.html
AA社公式のページ。

https://autodojo.hatenablog.com/entry/aari-scenario
AARIの入門として。まとめられていてわかりやすい