毎日送っているメールをLINEでワンプッシュにしてみたら世界が57秒縮んだ件


こんにちは。
アミューズメント系ユーザー企業で社内SEやっています。
今回は毎日の定例業務を時短するためのツールをサクッと作ってみました。

問題:2,880,000秒←これ、何の時間でしょう?

勘が鋭い人は画像でお気づきになったかと思いますが、
年間で弊社社員が出退勤のメール作成にかけている時間(試算)です。

同じタイトルのメールが在宅勤務をしている社員から毎朝送られています。
各々、効率化はしているものの、全て手作業です。

ざっと、弊社在宅勤務メンバー全員の工数で計上してみると
60秒(メール1通作る時間)×2(始業と就業)×100人(在宅人数)×240日(年間の営業日)
=2,880,000秒=800時間=100人日 = 出退勤メールで年間 5人月も使っている計算になります。

会社への出勤時は静脈認証で10秒くらいで処理ができていたのに、在宅勤務では、「出勤した」「退勤した」事実を通知するために、全社員が朝晩約6倍の時間をかけている。
ルールとか手段とかいろいろと課題はありますが、結果として工数増えているのが大変微妙です。

と、いうわけで、本日はこのメール送信を LINE でワンタッチで行えるようにしてみたいと思います。
この作業が1回あたり、5秒くらいになると、4人月位は削減できそうです!
これはなかなか削減効果が高いんじゃないでしょうか?

今回はスピード開発で行きます!

使ったもの。

・Integromat
今回は、ベースのツールをIntegromatを利用しています。
このツールは、既に利用できるAPIライブラリが豊富にあるかつモジュールを関連付けさせるだけで簡単にアプリを開発することができます。

・LINE Messaging API
Integromat にトリガーを渡すAPIとして、Line Messaging APIを利用します。
出勤・退勤および登録ユーザーの情報を渡しています。
出勤・退勤とわざわざ入力するのも手間なので、前回の開発でお世話になったリッチメニューで入力操作を省力化しています。
尚、今回は弊社のキャラクターララちゃんにお手伝いしてもらっています。

Integromat で接続する際設定が若干謎仕様あったりしました。
詳しいつなぎ方は以下を参考に設定してみてください。

IntegromatでLINEBot連携

・Google Cloud Platform (Gmailの連携 と Google スプレッドシート)
データの出力のインターフェースとして、メール送信用に Gmail を、出退勤ログの記録用に Google スプレッドシートを利用しています。
Gmail の利用には AOuth 認証が必要なので、少しハードル高いです。
尚、送信元アドレスを各個人アカウントにしようとすると、全員の Gmail で OAuth 認証の設定を行う必要がでてきますので、送信用に Gmail アカウントを1つ払い出す形が望ましいと思います。
尚、スプレッドシートはそのまま上司に閲覧権限共有しています。
※Gmail は Gmailが正式なサービス名称らしいです。
※Google Cloud Platform の利用は基本有償です。今回は無償の評価期間で試しています。


約3時間でとりあえず完成!

こんな感じの動作をします。
これまでの開発は実装部分の開発に時間が掛かってしまっていたため、
ユーザーインターフェース周りが手抜きでしたが、今回は一切の妥協なく仕上げました。