Automation Anywhere V11⇒A360移行時のグローバル値(その1)


はじめに

Automation Anywhere V11のBotをAutomation 360用に変換すると変換後Botの中にグローバル値が現れることがあります。
Automation 360を初めて使うときはコントロールルームにグローバル値がないのでBotがエラーになります。
では、その場合にグローバル値として何を登録するのが良いのでしょうか?

Automation Anywhere社のWebでは日本語ページがうまく表示されないようで、英語ページを見ながら調べてみました。

移行のグローバル値に関する日本語のページ
https://docs.automationanywhere.com/ja-JP/bundle/enterprise-v2019/page/enterprise-cloud/topics/migration/global-values-for-migration.html

移行のグローバル値に関する英語のページ
https://docs.automationanywhere.com/bundle/enterprise-v2019/page/enterprise-cloud/topics/migration/global-values-for-migration.html

日付(Date)の移行

まず、簡単なところから。
V11でシステム変数Dateを変数workに代入する場合です。

  Variable Operation: $Date$ To $work$ 

この1行はAutomation 360では2行に変換されますが、ここでグローバル値AADefaultDateFormatが現れます。

この行がエラーになるので、グローバル値AADefaultDateFormatを登録します。
どのような値を登録するかは、Automation Anywhere V11のSystem VariablesでDateをどう設定しているかに合わせます。
V11の標準では

  mm/dd/yyyy HH:mm:ss

になっていますが、そのままAuomation 360のグローバル値に入れると結果が間違いになります。
少しややこしいですがグローバル値AADefaultDateFormatとして

  MM/dd/yyyy HH:mm:ss

を設定します。

Eメールの設定

Eメールの送信をAutomation 360に変換すると多くのグローバル値が現れます。

これはEメールのSMTPサーバであるとかポート番号であるとか、接続時に認証が必要であるかなどを登録します。
内容自体は難しくありませんが、型が文字型・数字型・ブール型といろいろあるのでグローバル値の登録の際に注意が必要です。

最後に

移行後にグローバル値を使わないという選択肢もありますが、移行するBotが大量にある場合はグローバル値を設定したほうが移行が楽だと思います。

「その2」として、AAApplicationPathとAABasePathを書いてみます。