集合住宅・マンションに防犯カメラの設置場所


 空き巣、郵便受け荒し、車上ねらいなど、マンションや寮での多発を抑制するために、防犯システムの導入が必要です。警察庁の犯罪情勢資料によると、無締り、合かぎ、ガラス破りが主要な侵入手段で、防犯カメラの設置はその犯罪行為の抑制に効果的だと考えられます。

 他の施設とは違い、多人数の集合場所であるマンション・寮では、人の流れや動きが把握にくいし、駐車場、エレベーター、非常用避難口などの付属施設に対する監視も義務づけられます。


防犯カメラの設置場所

 マンション・アパートでの防犯カメラの設置に当たって、見通し・照明の確保、出入りした人物や物品の把握、周囲の活動や異常状況の確認などが挙げられます。特に複数の付属施設を所有している場合に、死角をなくすために同じ場所に複数の防犯カメラを設置することもあり得ます。

出入口

 1、事件が発生した場合に、出入りした人物・物品を記録することで、容疑者を特定し、証拠の捜索・事件解決の手助けとなります。

エレベーター内

 2、エレベーターのような閉密空間において、防犯カメラの設置は犯罪の抑制に繋がります。特定した人物の動きを把握するために、エレベーター内の行動を監視し、その後を追うのも可能です。

駐車場・駐輪場

 3、車両の出入りする場所を監視することで、人物や車両の登録番号(ナンバープレート)を特定し、犯罪やトラブルを早めに解決することが可能です。赤外線照明機能付きの防犯カメラ(商品詳細:98ft暗視 IP67 IPカメラ)による夜間の監視を通して、低い照明強度でも人物や車両の動きを把握できます。

 駐車場内の照明強度を一定範囲に維持する必要もあります。上記の図表を示すように、lux(ルクス、略記号 lx)とは最低被写体照度で、カメラが被写体を写すために最低限必要な照度(明るさの度合い)を説明する単位です。この数値が小さいほど、暗い場所でも撮影できます。

 照明状況に応じて、夜間や弱光下の撮影を補助する照明が必要です。逆に、光が強すぎると画面が見えなくなります。そのため、WDR機能を備えたワイドダイナミック防犯カメラが必要です(WDR スーパーHR高画質 IPカメラ|20,497円)。


避難口



 4、出入口と同様に、避難口の監視も無視できません。特定した人物の行動を見張り、出入りした荷物や人を識別します。ちなみに、出入口と避難口の照明は時間段によって異なるため、赤外線照明付き防犯カメラを増設したり、照明設備を設置したりすることをお勧めします。



 さらに、屋外の防犯カメラとしては異常気象への対応・対策も重要視されています。台風、嵐、みぞれ、大雨などの天気にあった場合、IP67/IK10レベルの防水・防塵・耐衝撃が必要です。

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防犯システムの構成図

 アナログカメラと比べて、より鮮明な画像を持ち、高い拡張性を備えたネットワークIPカメラの普及は凄まじく進んでいます。電源を不要にし、PoE給電のスイッチ(24 x PoE+ポート、4 x 1Gb SFP|28,737円)やPoE対応のNVR(16CH 4K@30fps NVR|29,767円)を利用することで、複数の防犯カメラを統合的に制御し、大量な動画を保存することが可能です。

違い
アナログカメラ
デジタルカメラ
メリット

映像に遅延がなく、すぐ見られる

メンテナンス簡単

高画質

高い拡張性

遠隔操作・監視が可能

配線が簡単

デメリット

高画質

高い拡張性

遠隔操作・監視が可能

配線が簡単

ネットワーク構成が必要

復旧・設定・メンテナンス・セキュリティ対策が必要