DWDM(光波長多重通信)とは?



 テレコミュニケーション(遠距離通信)分野で広く普及している光通信技術の中で、キャリア波の特徴(一定の周波数、振幅、位相など)を利用する可視光通信は重要な課題だと思われます。搬送波の変調方式は「アナログ変調」と「デジタル変調」があります。それにより、高い周波数(時にはGHz(ギガヘルツ)ないしGbps(ギガビット毎秒))を持つアナログ信号・デジタル信号を介した無線通信(基本的に186-196 THz)が実現されました。

 また、一本の伝送路を経由し、複数のキャリア波が互いに干渉せずに並列伝送することで、ビットレートをさらに高めることができます。違う周波数の電波は異なる波長を有するため、周波数が近いほど、波長の間隔も狭くなります。そいう並列伝送数を増やし、ファイバあたりのチャネル数(帯域幅)を拡大させる技術はDWDM(光波長多重通信)のコアだと考えられます。これからDWDM技術及びDWDMシステムの仕組みについて詳しく説明します。


DWDM技術とは

 光通信ネットワーク関連の技術として、合波器(マルチプレクサ、MUXとも呼ばれる)を利用するDWDM技術は一本の光ファイバーに波長の異なる複数の光信号を重ねて伝送します。マルチプレクサによって伝送された信号を受信し、送信される複数の波長信号を分離し、光受信機を通じて元の光信号まで復元するのはデマルチプレクサ(DEMUXとも呼ばれる)です。伝送路当たり一本のファイバが占有占有されることとは違い、DWDMによって同じファイバに波長の異なる複数の信号を伝送することが可能です。

 ガウスAAWGを採用したFS DWDM MUX/DEMUX 光伝送装置は低挿入損失(3.5dB)・高信頼性を実現しただけでなく、その高い拡張性により、マルチプレクサとデマルチプレクサの配置を実施することも容易になります。





 DWDM技術の特徴はその通信プロトコルと一定のビットレートでデータを受送信することにあります。DWDMベースのネットワークはIP、ATM、SONET、SDH、イーサネットなどの通信方式を通じて、データ伝送を行います。従って、DWDMネットワークを介して、同じ光チャネルで種類も伝送速度も違うトラフィックを受送信することが可能になります。例えば、音声伝送、メール、ビデオ、マルチメディアデータなどの実用があります。



 FDM(周波数分割多重化、下記FDMと呼ぶ)から派生した技法として、DWDMは一本の光ファイバケーブルを通じて、複数のデジタル信号をそれぞれ異なる周波数領域で送ることができます。光ファイバを通過する光信号は他の波長の光信号と干渉しないため、複数の波長を使用して光信号を受送信すれば、数千倍以上の情報量を同じケーブルで送信できるというメリットがあります。