筑波大enPiTに参加してみて


この記事は2021年度の筑波大学のenPiTという授業でチーム開発をした時の個人レポートです。
作成したプロダクトの紹介や、開発を通して感じたことを書いていこうと思います。

そもそもenPiTとは

enPiTとは文部科学省が推進する以下のようなプロジェクトです。

「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」は、4分野における高度IT人材の育成を目指しています。大学・企業界の協力体制のもとで推進されるリアリティの高い講義や演習など、特色あるプログラムを通じて実社会においてイノベーションを起こすことができる人材を輩出します。
(https://www.enpit.jp/より引用)

今回私が参加したのは分野はビジネスシステムデザイン分野であり、以下のようなことを目的としています。他にもビッグデータ分野などが存在しますが、詳しくはホームページをご覧ください。

enPiTビジネスシステムデザイン分野(通称:BizSysD)は、社会やビジネスニーズに対する
実用的なソリューションとしてのビジネスアプリケーションやシステムデザインを
自ら提案、開発し、顧客の潜在的要求を満たすことのできる人材育成を目指します。
(https://bizsysd.enpit.jp/より引用)

開発したプロダクト

今回、私達が開発したプロダクトは、「シケタイ」です。(※登録は筑波大生限定です)
これは、課題・試験対策をサボってしまう、1人で進められない筑波大生向けのWebアプリケーションです。
同じ課題を抱える人が集まれる場所を提供することによって、ClosedSNS(LINEや通常のDiscord)とは違って、同じ課題を抱える友人の少ない人でも同じ課題を抱えいる人と出会って課題を進めることができます。

リーンキャンバス

顧客の課題

  • (入学時から授業がオンラインで行われているため)大学内に友達が少なく、1人で課題・試験対策を進める際に、集中力が続かずすぐにサボってしまう
  • (入学時から授業がオンラインで行われているため)大学内に友達が少なく、過去問を入手することができなくて試験対策が捗らない

ソリューション

  • 同じ課題を抱える人が集まれる場所の提供
  • 過去問をみんなで共有できるクラウドの提供

独自の価値提案

  • 同じタスクを持った人と一緒に課題・試験対策ができる

顧客セグメント

  • 課題を溜めてしまっていて1人であまり進められない学生

アーリーアダプター

  • 筑波大の友達が少なくて、テスト直前に過去問を友達から入手することが困難な筑波大生

使い方

流れ

まずシケタイのURLをクリックすると、Discordサーバーへのリンク、プロダクトの概要、スケジュールカレンダーを見ることができます。
Discordサーバー内で、私達が開発した独自のDiscord botによって、快適に共同作業をするという流れです。

機能

  • スケジュールカレンダー
    • 開かれる勉強会の把握・管理(登録・編集・削除)に用いられます
    • カレンダーに勉強会を登録すると、開始15分前にDiscord上で参加者者へ通知が送られます
  • 勉強会タイマー
    • 勉強会は勉強と休憩を1セットとし、それを繰り返すことで行われることを想定しています
    • 勉強会タイマーで、勉強時間・休憩時間・繰り返し回数を設定することができます
  • ファイル共有
    • 過去問などのファイルを勉強会の参加者同士で共有することができる

開発における自分の主な役割

私は、シケタイのサーバーの開発を担当しました。
もう1人と2人で、ペアプログラミングなどで協力してDjangoで開発を行いました。

期間を通した個人的振り返り

enPiTを通じた学びと改善点

  • PBL及びタスクボード作成能力
    • 初めは開発者目線でPBLを作成していましたが、ユーザーストーリーの見直しなどを行い、ユーザー目線でPBLを作成するようになりました
  • タスクの細分化
    • 初めはタスクをざっくりと分けすぎて、チームメンバーによってタスクの解釈に差が出てしまっていましたが、タスクを細分化することによって共通認識をとることができるようになりました
    • また、自分たちが進められる量を徐々に見極められるようになりました
  • 考えを言語化しないと伝わらない
    • スプリントプランニング、PBLリファインメント時に徐々に各自が意見を出すようになりました