Scrum初心者が「Scrum Fest Sapporo 2020」に参加してみた話 ~Day0~



https://www.scrumfestsapporo.org/

【Scrum Fest Sapporo 2020】のDay0に参加してきました!

そもそも「Scrum」とは?

自分では正しく、詳細に説明できないため、以下を参照してください(笑)
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1208/07/news128.html

本記事ではその位のScrum初心者がScrumのカンファレンスに参加した感想を3回に分けて記載してきます!

Day0 【紙粘土スクラムから得たアンチパターン】

紙粘土スクラムとは?

2013年のアジャイルジャパン札幌サテライトで作成されたワークショップで、スクラムのフレームワークを使いながら、紙粘土で動物園を作ります。

4イテレーションを回しているうちに、時間が解ける感覚が味わえるそうです。

子供の遊びの様に感じれれますが、「普段の仕事の仕方」がはっきり出てくるので、毎回ドラマが生まれていくそうです。

「一緒に勉強しながら、楽しいなと毎回思えるワークショップ」とのことです。

気になったワード

【紙粘土スクラムから得たアンチパターン】のセッションで気になったワードを3つあげていきます!(本当はもっとあげたい・・・!!)

妄想の暴走

不要なものまで作りすぎる。POの妄想まで加わるとアウト。
POが近くにいたり、ステークホルダーが近くにいても、DEVが盛り上がりすぎて「絶対できねーだろ!」みたいな要件に膨れ上がるってしまう。
実際にやってみると案の定できない。
紙粘土でやってみるとよくわかるが、紙粘土で躍動感のあるものはなかなか作れない。

過保護なSM

障害をSMが取り除きすぎると、チームが全然成長しない。
POが無理難題を言ってきたら、「チームを守るのは自分の役目」といってがっつり守る。その結果、チームは障害に対応できなくなってしまうのだ。そしてSMが開発チームから離れると、開発チームが何もできなくなってしまう。
現実にも、POとSMのみが話していて、開発者が表に出てこないというのはよくある。
温室育ちではなく、野生育ちの野菜を作ることが望ましい。

むしろ俺が神様です

自分の理想を基準にして、まったく妥協しない。
その結果チームが死んだようなプロダクトを創り出し、価値を生み出さなくなる。
例えば、品質にこだわるPOがいて、4回もスプリントを回しているのにほとんどできなかった。いくらやってもダメだしされた結果、そこでは死んだ動物園が生まれた。

感想

誰もが触ったことがあるであろう「紙粘土」を使用して、Scrumの動きを表すは斬新的だと思いました!

自分は社会経験も少なく、業務知識が他の方に比べて圧倒的に足りていないため、普段のScrumだと身動きが取れないことが多々あるのですが、このワークではそんな自分でもScrumについて学びやすいものだと思います!

今後、Scrum初心者に指導する際にはこの手法を使ってみようと思います(笑)

Day0 【プロダクト生存戦略 : スクラムギャザリング東京の10年から学ぶ】

SGT実行委員の川口さん、細沢さん、秋元さんの3名によるセッションで、
発表はMURALの付箋でつくった年表をベースにした、座談会形式で行われていました。

以下にフェーズ後に内容をまとめたで、記載しておきます!

フェーズ1:2011年(Innovation Sprint)

楽天の品川シーサイドで実施。
第1回目ということもあり、ノウハウがなく最初はとても苦労したとのこと。
一回目の苦労
・翔泳社さんの岩切さんに協力してもらい、プレッシャーをもらいつつチケットを手売り
・100-150人規模のカンファレンス
・開催費用を収入として得られなければ、開催者が補填すると血判状を書いたとか
・販売チャネルがなかったため、スピーカーの近くの人達に声をかけていった
・結果、満員な状態で開催できた
・なぜスクラムギャザリングをやるのか?(Why)から始めるようとすると、やったことのない人が集まっているため”怖い”というところから入ってしまう。

フェーズ2:2014年

第2回からは自分たちはカンファレンスの運営に集中し、運営会社とうまく協力しながらすすめていくことができた。
チケットは売れてたくさんの人に参加してもらえたものの、ネットワーキングパーティーに人があまり参加してくれずギャザ感がなかったと開催後の打ち合わせで反省が話に上がった。
そして、やり方を一度見直そうとなった。
社内でHackDayを開催すると、社内の申請が必要など大変なことも。
運営会社を利用すると自分たちの負担は軽くなるものの、きちんと費用を用意しなければいけなかったり、成果物の期限を切ってしっかりとアウトプットしないといけない苦労も。
かといって会社の施設を利用すると事前申請など施設の利用にいろいろと制約があったりといった問題も発生。

フェーズ3:2016年

一般社団法人化は2016。税処理をしないといけなくなってきた。
第2回目まではスクラムのカンファレンスなのに、カンファレンスの開催はウォーターフォールだという話をしていたが、第3回目からはなれもあり”スクラム”ぽくカンファレンスの運営をできるようになってきた。
周囲からも「来年も来たい」「学びがたくさんあった」など予想以上の反響があった。
みんなが何故「良かった」って言っているかは半分分からない状態。会場の外でも盛り上がる世になった。廊下が使いやすいってことになって、廊下で勝手に話している人が増えてきた。
年1のカンファレンスだと運営の人が燃え尽きて交代するとかが起こっていた。
学生のイベント運営とかは一度開催すると次の世代に引き継いで終わり。
普通のカンファレンスは毎年テーマを打ち出しているが、RSGTではテーマを打ち出していない。テーマは大きく変えてない。

フェーズ4:2020年

コロナ禍ということもあり開催が危ぶまれたもののAkiさんの強い意志でオンライン開催。
6月のスクラムフェス大阪、9月のXP祭りとスクラムフェス三河はオンライン開催だった。
徐々にオンラインでの開催をする実績が増えてきた。

フェーズ5:2021年

いよいよオンライン。でも、オンサイトでもやりたいからハイブリッド。
会場だけ盛り上がる感じが合って、オンライン側が疎外感を感じがちかも?
両方メイン会場にできるためにはどうすれば、というのが課題。

感想

テーマを特に決めているわけでもなく、座談会形式でカンファレンスを行っていることに驚きました・・・
今後コロナ化の影響でハイブリット化(オンラインとオフラインの融合)により、カンファレンス自体がもっと盛り上がっていくのではないかと感じました。
今後こういったカンファレンスでScrumの考え方が広まってほしいですね!

明日以降また記事にしますので、楽しみにお待ちください!