【悲惨】Let'snoteを使う大学生の末路。コレが現実。


0. Let'snoteという、孤高()のガラパゴスlaptop

ビジネスマンやガジェット好きならご存知の方も多い、Panasonic Let'snote。
満員電車にも耐えうる堅牢性が売りの一台ですが、コンピューティング性能の割に30万円超えも珍しくない価格のため、度々ガジェット界隈で話題に上がります。

(↓ 以下のTogetterの投稿のように、よくビジネスツールとしてMacBookと比較されるのがこのPC)

私が使うLet'snoteはCF-SV1 (Core i5-1135G7 RAM8gb SSD512gb)で、おそらく最も売れているモデルと思われます。
今年度、大学に入学して間もなく配布された端末で、Pythonの講義や趣味のWebサービス開発、データ分析の練習等で毎日使用しています。
9ヶ月使用して感じたありのままを、Qiita投稿の練習も兼ねてお伝えしようと思います。

1. 外装・ハードウェア周りの話

1-1. 地味に傷つきやすいプラスチックボディ


使用開始3ヶ月で削れ始めるシルバーメタリックのボディ。地面に落としたことは一度もなく、付属のELECOM製バッグに入れずそのままリュックに放り込んだことが数回あった程度で、特別手荒に扱った記憶はないが、この有様だ。一方サブ機として使用中の、7年落ちのMacBook Proは、ケース等一切つけずにリュックに放り込んでも、傷の一つも付かない。
・外部からの衝撃に対するアプローチはLet'snoteが「柔」、MacBookは「硬」だと言える。ただ「柔」の代償として、そのボディは削れやすい。一部には傷を勲章だと捉える見方もあるが。。

1-2. 拡張性は抜群、USBハブを持ち歩かなくて良い身軽さ


(画像はパナソニックホームページから。https://panasonic.jp/cns/pc/appli/workstyle/pc_knowledge/display.html)
古い規格の接続端子に対する後方互換性を確保するため、ボディ側面には多くの穴が開いている。この見た目の悪さが、MacBookとの比較でよく揶揄される原因の一つとなっている。"機能美"と表現される方もいらっしゃるかもしれないが、その意味は

きのう‐び【機能美】
建築・工業製品などで、余分な装飾を排してむだのない形態・構造を追求した結果、自然にあらわれる美しさ。
機能美とは - コトバンク

である。Let'snoteが目指す所は古い規格への後方互換性であり、規格が新旧違うだけで同じ目的を達するために使われるソケット(例:DVI, HDMI, USB Type-C)が大量に備わっている姿は、"むだのない形態・構造"とは言い難い。少なくともスマートなアイデアとは言えない。
むしろこの"機能美"という言葉は、MacBookを含めたApple製品全般に対して使うべき言葉ではないかと思う。

1-3. 両面テープでボディに接着されているキーボード、ビニールテープで纏めて貼り付けられた配線

・こちらも軽量化のためと思われるが、キーボードは驚くべきことに強力な両面テープで接着されているだけだ。キーボードに飲み物をこぼそうものなら、端からメリメリと引っ剥がして張り替えるしか無い。
内部の配線も耐衝撃性の向上のためか、やりすぎかと思うほど短い間隔でビニールテープで纏められ、ボディの内壁に貼り付けられていた。
//流石に保証期間内のメイン機を分解する訳にはいかず、私が過去に所有していたLet'snote CF-SX2分解時の様子を記している。但し、現行のLet'snoteの内部構造についても、いくつかの画像検索の結果から、私が分解した当時と根本的な構造の変化がないことを確認している。

2. ソフトウェア周りの話

2-1. Windows Updateとドライバと生産性


Windows Update後、時々動かなくなるタッチパッド。Microsoft謹製のArc Mouse用のドライバ"Microsoft マウス キーボード センター"のインストール時も、おそらくPanasonic純正のドライバと競合する為か、2本指&くるくるスクロールが突然できなくなる不具合が発生。
Windows Update後、接続(不能化|不安定化|速度低下)するWi-Fi通信。こうなったら、スマホのテザリングでピンチを切り抜けるほかない。

・PanasonicというマイナーPCメーカーが作るLet'snoteのドライバの安定性が、製品出荷台数の多い大手3社(Lenovo, HP, DELL)に劣るのは致し方ないと感じる部分はある。確かに、ユーザからの不具合の報告を受けてプログラムを修正しようにも、ユーザの絶対数が少ないLet'snoteのような端末向けのドライバに対しては、不具合報告の網羅性が低くなるのは当然かもしれない。
・Windows再起動でも直らないことが多く、ドライバをPanasonic公式サイトからDLして一々再インストールしないと完全には治らない。ビジネスノートは可用性が命であり、Let'snoteの公式サイトでもそれを売り文句にしていた。しかし、いくらハードウェアが頑丈でも、ソフトウェアが弱ければ労働生産性が落ちてしまう。生産性を高めるために購入したはずのデバイスの復旧に、貴重な時間を取られる様子は、まさに本末転倒と言える。対照的に、IBMが全社的にMacを導入して生産性を上げた話が輝いて見えてくる。"Windows PCはそうやって使うものだ"と言われれば、何も言えないが。

3. それでもLet'snoteが少なからず選ばれる理由

・Windows搭載PCだから。
・満員電車で潰れないから。
・古い規格の端子が挿せるポートがいっぱいついてるから。(語彙力)
以上。

4. あとがき

QiitaのようなSNSへの長文の投稿はこれが初めてですが、「てにをは」の修正等に時間を取られ、合計3時間ほどかかってしまいました。15枚程度のパワポ資料の作成には慣れていましたが、可読性の高い文書を書くにはまた違ったスキルが必要だと実感しました。次はもっと読みやすい文章を、スラスラと書けるようにしたいです。
当初はLet'snoteを擁護する為に書き始めたものの、結局TwitterでMacを推薦していたIT企業の社長さんの意見を後押しする形となってしまいました笑。