Lichee RVを使ってみる


はじめに

最近RISC-Vの話題が賑やかになっています。RISC-V関連のニュースでは、ルネサス、Intel、Appleなどの名前も挙がったりして興味が尽きません。
M5Stick-Vで使われているK210もRISC-Vで、M5Stick-Vは非常に面白いデバイスですが、リソースの制約などからLinuxを動かすことはできません。Sipeed社からLinuxを動かすこともできるLichee RVがでているので今回試してみました。

Lichee RV

Lichee RVはSipeed社のマイコンボードです。CPUはAllWinner社のD1プロセッサを搭載しています。スペックや価格は入手困難なRaspberry Pi Zero 2 Wに近いかなという気がします。Raspberry Pi Zero 2 Wの代わりという意味でも入手してみました。

こちらの Lichee RV Dock を使用しました。

使い方

@airpocket さんの次の記事を参考にさせていただきました。ありがとうございます。

困ったところ/はまったところ

  • SDカードの書き込み

上記記事にも書かれていますが、SDカードの準備にはPhoenixCardというWindowsデスクトップアプリを使用します。Windows PCが必要です。手元にMacしかなかったので古いWindows PCを引っ張り出してきました。

  • コンソール接続

Lichee RV DockにはUSB-C、USB-Aコネクタが付いていますが、PCをUSB-Cに接続してもシリアル変換されるわけではないようです。JTAGデバッガーなどでシリアルでボードのUARTピンに接続する必要がありました。

Debugger      Lichee RV Dock
GND     <->   GND
TX      <->   RX
RX      <->   TX

イメージについて

Sipeed社のサイトからDebian等のイメージがダウンロードできます。このイメージはAllwinner社のA10イメージと呼ばれる形式のようで、Raspberry Piのイメージとは互換性がありません。上記のようにPhoenixCardというWindowsアプリを使用する必要があり、Mac等からddコマンドでsdカードを作成することはできません。

ブートプロセスなど

A10イメージについて

リソース