無料レンタルサーバー(XREA)にMediaWikiを設置する


1. 前文

 前回は無料レンタルサーバー(スターサーバーフリー)にDokuWikiを設置したが、実はGUI編集が出来ないためにPukiWikiに移行していた。

事前調査ではプラグインが豊富と言われていたが、実際は乱立しているという印象。 肝心のGUI編集プラグインは見つからなかった。

しかしPukiWikiは「登録ユーザーのみの編集」にする方法が見つからず、MediaWikiに移行しようと思ったが、
そもそもスターサーバーフリーの「SSH不可」という制約がセットアップ作業上で色々問題があった。

前回容量が少ないという理由で選択しなかったXREAだが、Wiki本体を入れた段階で300MBくらいだったので試しにXREAに変更してみた。

「XREA」は「エクスリア」と読むらしい。どう読んでも「エクレア」なので今後「エクレア」と呼ぶ。

2. サーバー開設

バリュードメインのユーザー登録

上記リンクから「XREA Free」の「無料アカウント作成」を選択する。
GMOデジロック株式会社が提供するサーバー・ドメイン関連は「バリュードメイン」というサービスに包括されているようなので手順に従ってアカウントを作成する。

XREAサーバーの新規開設

「バリュードメイン」のポータルから「サーバー」→「アカウント取得・管理」のXREAを選択し、
「XREAの新規アカウントを作成」→「XREA(無料)を取得」に進む。

後はサーバーの名前を入力して登録申請をする。
自動的に「.shop」というドメインを取得してくれるが、とてもダサい。
そして1年の無料期間が過ぎると更新料金が年間4,378円もするらしい。
人気が出たら有料サーバーに移行しよう。

有料バックアップの無料体験や認証サービスの登録はオフにした。

このあたりのインターフェイスがとてもよく出来ていて、本当に何も解説することが無い。

5分ほどでサーバー設定完了のメールが届いた。
この時点では取得したURLにアクセスしても403エラーが返ってくる。

3. MediaWikiのインストール

前回同様WinSPCを用いてMediaWikiの本体をアップロードする。
Xreaのポータルでドキュメントルートが「/public_html」になっていたので、中の不要なファイルを削除してから「/public_html」へアップロードした。
PukiWikiと異なり、アップロード前に特別な作業は必要なし。アップロードしてから初期設定を行う点はDokuWikiと同じ。

データベースMySQLの作成

ポータルサイトのサイドバーから「データベース」を選択し、新規データベースをMySQLで作成する。
XREA Freeの場合はDB名はXREA IDで固定されている。

SSH接続の設定

ポータルサイトのサイドバーから「サイト設定」→「ツール/セキュリティー」→「SSH接続IP許可」をクリックすると、現在使用しているIPが自動的に登録される。
コマンドプロンプトを開いてSSH接続を実行する。

SSH接続
 //ユーザー名を指定してアクセス
>ssh [XREAユーザー名]@[IPアドレス]
[XREAユーザー名]@[IPアドレス]'s password:[パスワードを入力]   
Attempting to create directory /virtual/[ユーザー名]/perl5

 //試しにdirしてみる
arbash-4.2$ dir
Maindir db_dump log perl5 public_html

 //gitのインストール確認
-rbash-4.2$ git --version
git version 1.8.3.1

 //ImageMagickのインストール確認
-rbash-4.2$ convert -version
Version: ImageMagick 6.7.8-9 2019-02-01 Q16 http://www.imagemagick.org
Copyright: Copyright (C) 1999-2012 ImageMagick Studio LLC
Features: OpenMP

 //Diff3のインストール確認
-rbash-4.2$ diff3 --version
diff3 (GNU diffutils) 3.3
Copyright (C) 2013 Free Software Foundation, Inc.
License GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it.
There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.

Written by Randy Smith.

なんとMediaWikiに必要なソフトをダウンロードしようと思ったら事前にすべてインストール済みだった。
そのためにSSH接続できるサーバーにしたのに…と思うが、まあ余計な手間が無いということなのでヨシ。

4. MediaWikiのインストール

PHPのアップデート

FTPのアップロードが終わったので取得したサイトにアクセスしてみるとPHPのバージョンが古くてエラーが出ていた。

デフォルトが7.0になっているようなのでこれもポータルサイトのサイドバーから「サイト設定」→「サイト設定の変更」→「PHP」を「php73」に変更した。

今度は成功したので手順に従ってインストールを進めていく。
スターサーバーでは滅茶苦茶だった必要ソフトもすべて純正で揃っている。

と思ったらエラーが出ました。

Cannnot access the database: :real_connect(): (HY000/1045): access denied for user "XXX'@'localhost' (using password: YES)

phpMyAdminのインストール

サーバーのルート権限を取れていないために出るエラーらしいです。
ポータルサイトの「データベース」から「phpMyAdmin」をインストールします。

「phpMyAdmin」がインストールされたらユーザー名とパスワードを入れてログインし、「パスワードの変更」で同じパスワードを入力してみました。

そしたら進めました。(もしかしたらパスワードの再設定じゃなく「phpMyAdmin」のインストールが必要だったのかな?)

詳細設定

残りの詳細設定についてはお好みで設定して下さい。
デフォルトで同梱されている拡張機能については以下が参考になると思います。

LocalSetting.phpの配置

今までに選択した設定内容を保存したファイルが自動的にダウンロードされます。
画面の指示の通り「index.php」と同じディレクトリ(今回は「/public_html」)に配置して「ウィキに入る」をクリックするとWikiサイトの完成です。

5. 終わり

めちゃくちゃ疲れた…。
インストール後の使用容量についてはまだデータ収集がされてないので反映されたら更新します。
この2日で3種類もwikiを触って色々と特徴が掴めたような気がするので気が向いたときにまとめるかも。

参考サイト

今回は少ないです。(というか後者のサイトが有能すぎた)
MediaWiki:公式ドキュメントwiki
とある社畜の頭脳整理:MediaWikiをインストールする